君が教えてくれた恋。 3 (ページ8)

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「え？」

どう思ってる…？

「えっと…生徒想いで優しくていい先生だとおも」

和「そうじゃなくて」

「、え…」

和「今聞いてるのは先生としての翔さんのことじゃない。男として翔さんをどう思ってるかってことだよ」

「…え？」

男、として？

キスされた時のことが脳内にふっと蘇る。

薄目で顔を傾けてぐっと近づいてきた櫻井先生の表情。

柔らかい唇。

熱い吐息。

私に触れる大きな手。

一瞬にして思い出したものはどれも私の胸をぎゅっと締めつける。

私は…

私は、櫻井先生のこと…

「っ、違う、そんなわけ…っ」

頭を横に振って、頭に浮かんだ二文字を慌てて消す。

和「違くないんじゃない？」

「っ、でも」

和「なんで自分の気持ちを否定するの」

「、それは」

和「相手が先生だから？」

「…っ」

ありえないよ。

先生を好きになるなんて。

私がそんな恋に堕ちるわけない。

和「小林」

「、はい」

和「そんな顔しといて、好きじゃないなんて言わせないよ」