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恋愛相談乗ってやる、と言われたこと。
英語科準備室で話を聞いてもらってたこと。
LINE交換して、今度からはこっちで、と言われたこと。
相葉くんにフラれたことを話してたら急に抱きしめられたこと。
でもその後の接し方は至って普通だったこと。
整理ができないまま、それでも一生懸命話す。
「それで、文化祭の時、相葉くんと回ってたら櫻井先生に会ったんです。その時様子が変で。でも後夜祭は普通に楽しんでた」
「けど、後夜祭が終わった時、櫻井先生からLINEが来たんです。英語科準備室来てって」
和「え、」
それまで、ふ〜んくらいしか言わなかった二宮先生が、初めて私の話に反応した。
和「英語科準備室？行ったの？」
「はい…よく分からなくて、とりあえず行こうと思って行きました」
和「…やな予感するな」
「え？」
和「ちょっと準備室行ってくるって翔さんに言われたの、俺」
「、はい」
和「少ししてから、森先生が俺んとこ来て。翔さん知らないかって」
「え…」
和「準備室行ったよって言ったんだよね」
息が止まりかけた。
だから、あの時。
あのタイミングで、森先生が来たんだ。
和「…その顔は、もしかして鉢合わせた？」
「っ、」
こくんと頷くと、二宮先生は、はぁ、とため息をついた。
「…でも、ただ会っちゃっただけなら、まだよかったのに…」
和「え、どういうこと？」
「っ、櫻井先生が…」
言葉に詰まる。
和「翔さんが？」
「…櫻井先生が、」
「私に、キスしたんです」
和「…」
二宮先生は私の言葉に声を上げることなく。
ただ静かに視線を落とした。
何も言わない二宮先生。
「っ、あの、その、最中に、来ちゃったから…森先生きっと勘違いして、それであんなこと」
和「小林はさぁ、」
焦って早口になる私を二宮先生の声が遮った。
「、はい…」
小さく返事をした私に、すっと目を向けて。
和「翔さんのこと、どう思ってるの」
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作者名：さくらこ | 作成日時：2017年1月26日 20時
