君が教えてくれた恋。 3 (ページ6)

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ここでできるような話じゃなさそうだね、と言って。

二宮先生が向かった先は屋上。

「…誰も来ませんかね、」

和「さぁね。じゃあ、来ないうちに話しちゃってよ」

俺やることもいっぱいあるし、って私を急かす二宮先生。

ちょ、ちょっと待って。

心の準備ってもんがあるでしょ。

それに、何から話せば…

和「あぁもうなに。そんな言いづらいことなの」

「っ、言いづらいっちゃ言いづらい、です…」

ぼそぼそと言うと。

和「言いづらいならしょうがねぇか」

え、二宮先生にしては優し…

和「なんて言うわけねぇだろ」

「はっ？」

和「早く言ってよね」

「…」

二宮先生。

少しくらい優しくしてください。

目で訴えても、なに？って表情は変わらず。

「…あの、最初から話すと長くなるんですけど」

和「ん」

もういいや。

全部話しちゃおう。

「二宮先生、櫻井先生に私のこと言いましたよね」

和「はい？」

「1学期の最初辺りのことです。二宮先生に聞いたって言ってたはずです」

和「あー…」

思い出したような顔。

和「名前覚えてた時のことかな。え、まさか」

和「翔さん、あなたに言ったの」

二宮先生が、まじかよ、って呟いた。