君が教えてくれた恋。 3 (ページ46)

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海で夕日を眺めたあと。

近くのレストランで夜ご飯を食べた。

お昼は流れで払ってもらっちゃったから今度はちゃんと払わなきゃって思ったのに、先生はまた私の分まで払ってくれて。

“こういうのは男が払うもんだから”

付き合うのが初めての私にはそんな経験なかったから、さらりとそう言った先生にドキドキしてしまった。

翔「ん、着いたよ」

「はい…ありがとうございました、」

待ち合わせした場所と同じ公園の脇に、車がゆっくり停まる。

今日1日ほんとに楽しくて。

でも楽しい時間ていうのはほんとにあっという間で。

降りなきゃいけないのに、もう帰らなきゃいけないのに、あと少しだけって思っちゃう。

あともう少しだけ。

櫻井先生と一緒にいたい。

翔「今日ほんと楽しかった」

中々動かない私の気持ちを読み取ったのか。

それとも先生も私と同じ気持ちでいてくれてるのか。

分からないけれど、先生がぽつりと呟いた。

「…はい、私も楽しかったです」

翔「明日からまた学校だるいなぁ」

「え、」

翔「はは、なんてな笑教師がそんなこと言っちゃダメだよな笑」

「びっくりした笑でも私も行きたくない…テスト返ってくるし」

翔「休むなよ？」

「休みはしません。休んだら先生に会えないから」

翔「…、そだな。それは寂しいな」

また静まる車内。

あと、もう少しだけ…

翔「…明日もあるしそろそろ帰らないと」