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中間テストを終えた日曜日。
鏡の前に立って最終チェックをする。
ベージュの薄手のVネックニットに、ボルドーの膝丈のフレアスカート。
11月に入った今日は少し肌寒くて、上にデニムジャケットを羽織った。
髪を少し巻いて、ネックレスをつけて。
「これでよし、と…」
ちょっとは大人っぽくなったかな。
先生、どんな反応してくれるかな。
ブブッ。
机の上のスマホが振動した。
ー公園前着いたよ、待ってるね
さすが櫻井先生。
言ってた時間ぴったり。
ー分かりました、今から行きます
そう返信して、家を出た。
テスト期間中は準備室も立ち入り禁止になるから、ここ数日は学校で先生と直接話すことができなかった。
だから彼氏彼女として会う久しぶりの先生に胸が高鳴る。
早く先生に会いたい。
家の近くまで迎えに行くよ、と言ってくれた先生と待ち合わせた公園まで自然と足が早まる。
「あ…」
角を曲がると、少し先にある公園のそばに1台の黒い車が停まってるのが目に入った。
ドキドキしながら近づいてくと、運転席にいる櫻井先生が私に気づいた。
翔「おはよ」
外に出てきた先生が爽やかな笑顔を見せる。
「お、おはようございますっ」
先生…
かっこいい…！！
Tシャツにチノパン、上にはネイビーのジャケットを羽織ってる。
しかも！
眼鏡掛けてる！
いつもは掛けてないから、だて眼鏡なのかな？
黒縁眼鏡がなんともオシャレでかっこいい。
私服見るのなんて初めてだし、普段と違う姿に胸がときめく。
思わずじーっと見てたら、先生とバチッと目が合ってしまった。
「っ、」
慌てて目を逸らす。
じろじろ見てたのバレたかな！
恥ずかしい…
翔「…なんか、いつもと雰囲気違うね」
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作者名：さくらこ | 作成日時：2017年1月26日 20時
