君が教えてくれた恋。 3 (ページ27)

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女子「先生！シュート決めたとこバッチリ見てたよ！」

翔「ほんと？ありがとう」

女子「ちょーかっこよかったです！惚れ直しました！」

翔「はは、それは照れるな」

櫻井先生を囲む女子の後ろの方にちょこっと付いて。

みんなの声に返事をする先生をじっと見つめる。

先生、私がいることに気づいてくれるかな。

気づいてほしいのに、先生と目が合いそうになると無意識に目を逸らしちゃう。

翔「みんなまだ球技祭は終わってないから、他の球技の応援行ってきな」

女子「「はーい！」」

わーきゃー話してる女子の中から抜けて、サッカーコートを出ていく先生。

先生と、話したい…

女子「あっバレー勝ったみたいだよ！LINE来てる！」

女子「次決勝だよね、すごい！見に行こ！」

体育館の方へみんなが行こうとして。

「わ、私、お手洗い行ってから行くね！」

女子「うん、分かった！先行ってるねー」

お手洗い、なんてのは口実で。

みんなと別れて、離れていった先生の方へ足を進める。

たくさんの人の中で先生を見失わないように早足で追いかけると。

先生は盛り上がる校庭を抜けて、体育館倉庫と校舎の間に入っていった。

え、先生、どこ行くの…？

そっちって校舎裏だから何もないよね。

不安になりながらも急いで近づいていく。

人気のない校舎裏まで来て、それでもさらに進んでいく先生に。

「櫻井先生っ」

私は大きな声で呼びかけた。