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10月半ば。
球技祭の日がやってきた。
うちの学校は体育祭の代わりに球技祭があって、その名の通り種目は球技のみでクラスごとに競うというもの。
体育館と校庭で同時進行だから見れない競技も出てしまうのがもったいないけど。
文化祭と並ぶ大きな行事にやっぱり胸は高鳴る。
と言いつつ、運動神経のない私は唯一参加する卓球で早々に負けてしまい、ほぼほぼ応援なんだけどね。
夏海「あーあ、なんでバレーと被ったかな！先生見れないじゃん！」
「やっぱり私、夏海の応援行こうか？」
夏海「いやいいよ、Aは櫻井先生をバッチリ見て後で私に教えてね！」
「、うん…でもさ、うちのクラスと対決だからやっぱりクラスの方応援すべきな気もするんだけど笑」
球技祭も終盤に近づく中、もうすぐ始まるサッカーの決勝戦。
なんと、うちのクラスと櫻井先生率いる先生チームが対決するというまさかの展開。
ほんとにどっち応援すればいいんだか…
夏海「あーもう行かなきゃだ！じゃあA頼んだよ！写真もよろしくね！」
「え、しゃ写真？」
夏海「櫻井先生のベストショット楽しみにしてるから！」
「え、ちょ、夏海！」
私の呼び止めも虚しく、バレーに出る女子と一緒に行ってしまった。
写真って…
え、無理でしょ、恥ずかしすぎる。
そんな堂々と撮れないよ！
でも撮らないと夏海が。
そうだ、夏海のため。夏海のために撮るの。
別に私が先生のこと好きだからとかそういうことじゃない。
？「小林」
無理やり自分を納得させてたら、不意に後ろから声を掛けられて。
振り向きかけた時。
翔「俺のこと応援してくれる？」
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作者名：さくらこ | 作成日時：2017年1月26日 20時
