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「はぁ…」
掃除を終えた放課後の廊下。
塾だからごめん、って夏海は先帰っちゃって。
一人寂しく教室を出て、とぼとぼ歩きながら大きなため息をついた。
結局今日は1日、先生の話で持ちきりだった。
みんな好き勝手に別れた理由なんかを推測して、わーきゃー言って。
私はそんな話に相槌を打つことしかできなくて。
明日もこんなだったらどうしよう…
櫻井先生は平然としてるけど、心の中ではどう思ってるのかな…
？「なんか負のオーラがすごいんですけど」
突然、後ろから間延びした声が聞こえて。
振り返ってみると、そこには私をじっと見てる二宮先生が立っていた。
和「ぼけっとした顔してるけど、あなたのこと言ってんのよ？」
呆れた顔でそう言いながら私の前まで来る。
「ぼ、ぼけっとした顔って…」
相変わらず言うことがきついな！
二宮先生、顔はかっこいいのにこれだから櫻井先生に人気全部持ってかれちゃうんだよ。
和「なに、失恋でもしたの」
「しっ失恋？」
和「あ、もしかして当たり？」
「っ、違います…っ」
和「じゃあなに」
じゃあなに、って…
なんで二宮先生にこんな問い詰められてるの。
和「まさか櫻井先生の別れ話に落ち込むわけないもんね」
「、え？」
和「むしろ女子はみんな嬉しそうだしね」
でも小林は別に櫻井先生ファンじゃないっけ、なんて呟く二宮先生。
二宮先生って櫻井先生と仲良いよね…
何か櫻井先生の心内を知ってたりしないかな。
「あの、二宮先生」
和「んー？」
「その話って、やっぱり、ほんとなんですか？」
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作者名：さくらこ | 作成日時：2017年1月26日 20時
