君が教えてくれた恋。 3 (ページ17)

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99 Kazunari side ＊2/10 ページ17

翔「…嘘だろ、」

和「でも俺の直の生徒だったわけじゃないんだけどね」

翔「いや待って、ちょっと整理させて」

相当衝撃だったみたいで、急に枝豆をばくばく食べ始めるというわけのわからない行動をしてる。

翔「今年20歳っつったよな」

和「うん」

翔「だから…2年前は高3…。え、いつから付き合ってんの…？」

和「ちゃんと付き合ってくださいって言って彼氏彼女になったのは卒業式の日」

翔「え？あ、じゃあ別に生徒に手ぇ出したってわけじゃ」

そこまで言って、あ、しまったって顔をする。

翔「ごめ、言い方悪かった」

和「ふふ、いいけど」

けどね、って言葉を続ける。

和「生徒だろうが何だろうが、構わず手ぇ出していいって、そういうこと言いたいんじゃないのよ、俺」

翔「え、でも、好きになってもおかしくないって」

和「あのね…細かいことは面倒くさいから省略するけど」

和「あいつ、不登校だったの」

翔「え？」

和「このままだと出席日数足りなくて卒業できなくなるってとこまできてて。何だかんだあんだけど、俺に会いに学校に来いって言ったらそれからはちゃんと来るようになってさ」

翔「…あんさ、もしかして、それ綾乃のクラスだった子？」

和「あ、そうそう。森先生から聞いてた？」

翔「なんか一時期困ってたのは覚えてる。でもそれくらい」

和「そっか。ん、まぁとにかく来れるようになったんだけど、ある日突然好きだって言われて」

和「前から気づいてたし俺も好きだったけど、付き合ったり何だりってのはちゃんと卒業できたらねって約束して。そんで、無事卒業したあいつとめでたく結ばれたってわけ」

彼女とのことを大まかに全部話した。

翔「そうだったんだ…俺何にも知らなかった」

和「誰にも言ってないからね」

翔「俺にくらい教えてくれてもよかったのに」

和「彼女のためにあんま話さない方がいいと思ってたんだよ。けど…翔さんには話しとくべきだったかな」