58 ＊12/31 ページ18
翔「ん、どれ？」
準備室に入って机に座った先生はすぐに私に問いかけた。
「っ、えと、」
急いで鞄から英作文の問題集とノートを取り出す。
予備校での自習用に、鞄に入れたままにしてて良かった…
「…この、自由英作文のとこをお願いします」
翔「了解、じゃちょっと座って待ってて」
言われた通り、ソファに腰掛けた。
2人しかいない準備室。
静まった部屋に、先生のペンの音だけがたまに響く。
今まで気にしたことなんてなかったのに、妙にドキドキして。
心臓が立てる音が、先生に聞こえちゃうんじゃないかって心配になる。
翔「…よし、見終わったよ」
「あっはい、」
翔「文法とか、間違ってはないけどこうした方が読みやすいかなってとこ赤で書いといた。それ以外はよく書けてるよ、内容もすごくいいと思う」
「っ、ありがとうございます」
先生の赤ペンが入ったノートを受け取って見るけど、全然頭に入ってこない。
やっぱり気になるからもうこの際思い切って聞いちゃおうかな。
よし、と息を吸ったら。
翔「小林、志望学部は文学部のまま？」
「っ、え？」
タイミング…！！
「そ、そうですけど…」
先生わざと？
って思ったけど、そうは見えない。
「それがなにか…？」
翔「英語、もっと勉強してみる気はない？」
「え？」
翔「小林は英語のセンスあると思う」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらこ(プロフ) - とあさん» ありがとうございます！スローペースですがよろしくお願いします^ ^ (2017年1月22日 20時) (
レス) id: e77eec2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - この作品大好きです！楽しませていただいてます！更新これからも頑張ってください♪ (2017年1月22日 10時) (レス) id: a8b19414ce (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まなかさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです^ ^頑張ります！！ (2017年1月1日 17時) (レス) id: e77eec2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
まなか - 初めまして´∀` 面白くっていっきに読んじゃいました！！ 続き楽しみです…♪更新頑張って下さいね!!! (2017年1月1日 13時) (レス) id: 33acdc538e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらこ | 作成日時：2016年12月17日 21時
