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何が?と思って、顔を上げる。




すると、じっと私を見てる先生と目が合った。






翔「何があったか、聞かない方がいい?」

「え…」

翔「何かあったんだろうとは思ってるけど。連絡来なかったってことは言いたくないことなのかもしれないし。…俺の役目は、無理に聞くことじゃないし」





櫻井先生…




先生は優しい。


無断欠席を怒ることもせず、なんで休んだんだって問い詰めることもせず。



こんな私に優しくしてくれる。





「っ、」

翔「え、小林?」




気づいたら頰に冷たいものが流れてた。





翔「小林…」

「終わったんです、」

翔「え?」

「っ、私の恋は、もう終わったんです…っ」



翔「…終わった?」

「彼女できたって言われました、…私、失恋したんです」

翔「…」





失恋。



口に出してさらに重みを増した言葉が、心臓をぎゅっと締め付ける。






「だからもう…先生に聞いてもらうこともないと思って」

翔「…」

「勇気付けてくれたのに…自信持てって言ってくれたのに…結局上手くいかなくて、ごめんなさい」





櫻井先生は机の一点を見つめて黙ったままで。




「っ、自信持てるとこなんて、やっぱりありませんでした」




泣きながら喋り続ける私の声だけが準備室に響く。







「…初恋、だったんです」

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さくらこ(プロフ) - とあさん» ありがとうございます!スローペースですがよろしくお願いします^ ^ (2017年1月22日 20時) (レス) id: e77eec2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - この作品大好きです!楽しませていただいてます!更新これからも頑張ってください♪ (2017年1月22日 10時) (レス) id: a8b19414ce (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まなかさん» ありがとうございます!すごく嬉しいです^ ^頑張ります!! (2017年1月1日 17時) (レス) id: e77eec2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
まなか - 初めまして´∀` 面白くっていっきに読んじゃいました!! 続き楽しみです…♪更新頑張って下さいね!!! (2017年1月1日 13時) (レス) id: 33acdc538e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらこ | 作成日時:2016年12月17日 21時

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