【d!】廃部寸前なんて聞いてない！！！！ (ページ3)

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聞いてない！聞いてない！！
だってお父さん、引っ越す前に私に話してくれたもん！

「父さんの知り合いがそこに勤務してるから連絡してみたんだがまだ吹奏楽部は活動してるみたいなんだ、でもなんか言ってたけど…途中で切ってしまったな…まぁ頑張れよ！」

「うん！私もお父さんみたいなフルート奏者になる！」

拝啓お父様
私は貴方を恨みます。

悲しい気持ちと恥ずかしい気持ちで指定された席につくと隣の席の子に話しかけられる

「あんさん、吹奏楽部に入りたいん？」

「え、う、うん！」

「そうなんや…確かに吹奏楽部は廃部寸前やから難しいかもな…。合唱部とか駄目なん？去年見学してみたけど結構楽しそうやったで。」

優しそうな男の子は私の好きなことにちゃんと合わせて話を提案してくれる。いい子だなぁ…。
でも私はどうしても吹奏楽部がいい、だってお父さんみたいになりたいから！

「、ありがとう！でも私、どうしても吹奏楽部がいいから…私、もう少し頑張ってみる！」

rb「…そか、あ、自己紹介してなかったな。俺はロボロ、部活は放送部、時々柔道部の助っ人もしとる。折角隣の席なんやし、仲良うしようや。」

そう言って手を差し伸べてくれるロボロくん
体は小柄そうなのにしっかりと男の子の手をしている
まぁ高校生だもんね…

「ありがとう！私はAA、勿論仲良くしようね！宜しく！」

ロボロくんと握手をする、よし！友達1人目！連絡先も交換したいけど…初日からは厳しいよね…

「というかロボロくんって声綺麗だよね、ザ•天の声！って感じ！」

rb「ほんま？嬉しいわ、まぁこれでも放送部やし…何より声褒められるのはほんまに嬉しいわ、ありがと」

そうやってロボロくんと話していると廊下から「ロボロ〜！」と声が聞こえる、ロボロくんの友達だろう

「ロボロ〜！はよ来てや〜、ゾム達も待っとるで！」

rb「そんな大声出さんでも聞こえてるわ！！あ、ごめんなAさん。俺行くわ、」

「う、うん！」

ロボロくんの方が声大きい気が……というかロボロくんの声…トランペットみたいに大きな声だったなぁ…

ふふ………あ！！！何やってんだ私！この時間に職員室に行って兄先生に事情を説明して貰えばいいんじゃ！

そう思って時間も見た時には残り7分しかなかった、兄先生と精々話せても4分くらいだろう…わー！！！しくった！！最悪だ！！！

「……A…A…」