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#70 ページ20
イチゴの載ったお皿を持って、涼介の部屋へと歩く。
…えっと、どういう感じで入っていけばいいんだ？
「お邪魔しまーす」的な？
「失礼しまーす」的な？
…どっちも同じか。
「…お、…お皿借りた！」
「あ…そう。」
「まだ旬じゃ…ちょっと早いかも、だけど。」
「ふーん…ありがと。」
うわ…可愛くなっ、私、。
「んで、お見舞いにきたんだっけ。
つっても、明後日から復帰できるけど。」
「あぁ…元気は元気なんだ。」
「そうそう。」
うまく会話が続かない。
こんなに、難しかったっけ。
「…で？Aはここに来てていいの？」
「なにが？」
「なにって……知念、好きなんじゃねーのかよ。」
「…え、侑李って好きな人いんの？」
「ちげーよ。お前が知念のこと、好きなんじゃねーの？」
…は？
なに言ってるの、涼介。
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