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それからすぐに忙しくなって、彼のことを考える暇もなくバイトが終わり、帰路に着く。


すると。家の前になにやら人影が。
その人はじっとこちらを見ている。

…なに?こわいんだけど?!


「どちらさま…って、なんでここにいるの?!」

「待ってた」

「そんな…とりあえず暑いから家入ろう?ね?」


見ない間にたくましくなった彼の背中を押して家に入る。



「おじさんとおばさんは?」

「単身赴任で今家にいないの」


リビングに通して、クーラーのスイッチを押して、ソファーに座らせて。



「どうしてここに?」


いちばん聞きたかったこと。


「今日のお昼はごめん。俺の行動が軽率すぎた」

「いやまあ、それは別に大丈夫なんだけどさ。…アイドルになるんじゃなかったの?」

「なったよ。なったからAちゃんのこと迎えに行くつもりやった。」


やのに…と言葉を続ける彼にまたまたびっくりしてしまう。



「アイドルになったの?!」

「え、うん」

「なんのグループ?」

「もしかして、知らない?」

「ええ、ええ。存じ上げませんとも。そういうのに疎くって。」




すると彼は大きなため息を着いて、私の方に向き直った。その目の奥には熱意、あるいは情熱?なんかよくわかんないけど、そんな爛々とした目で彼は今までのことを全て話してくれた。



…ちょっと情報量多くて頭に半分も入ってないけど。





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作者名:山桃 | 作成日時:2024年1月12日 16時

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