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「てか、さっき来た男の子たちイケメンやったよね」
「顔見えたんですか?」
「ほら、今マスク取って…待って?私あの子たち見たことあるんだけど?!」
「………なんで???」
予想的中。
マスクを取った彼らは見目麗しゅう少年ばかりで。
タダで見ていいの?こんなイケメンたち。
そんな彼らを遠慮なく見つめていればひとりと目が合い、手をあげられる。
…バイバイかな?
いや違うわ、メニューだわ。
ぱたぱたと慌ただしく彼らのもとへ行き、メニューを聞いていると、なにやら見つめられている気が…する。
たぶん左奥の席の子。
…私の顔になにかついてる?
「少々お待ちください。」
メニューを聞き終わり、私はドリンクを作る。
ツキさんもお手伝いしてくださるので、隣にいるツキさんに聞いてみた。
「私の顔になにかついてますか」
「なにそれどういう質問?」
「ごみとかまつ毛とか、なんか、いろいろ…?」
「うーん。…可愛い目と鼻と口と眉毛がついてるよ♡」
「あ、ごめんなさい、そんな答え求めてないですう。」
「関西人のボケやわ。つっこんでくれな私大スベリしたんやけど」
「あっ(察し)」
そんなやり取りが楽しくってくすくすとまた笑って(そろそろ仕事して)。
するとまた、なにやら、どこからか、視線を感じる。
…ほんとなに?!いいかげんにして?!!
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作者名:山桃 | 作成日時:2024年1月12日 16時