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『でも、みなさんにとって私のこの気持ちは邪魔でしかないだろうから、また、忘れます。
一度忘れられたから、今度はきっと、もっと楽に忘れられます。』

『…ごめん、簡単にヨリを戻すなって言って。
つらくないはずがないのに。…無神経だった、ごめん。』




優しくなでるように私の涙を拭うジフンさん。

なんでジフンさんが泣きそうなのさ。



『謝らないでくださいよう。
それに、私の方こそ申し訳ないです。』

『どうして?』

『初対面なのに、ほぼ愚痴みたいなの聞かせちゃって。
しかも涙を見せるおまけつき。
…でも、聞いてくださってありがとうございました。』




ぺこりと頭を下げれば、ぷぷぷ、と頭の上から笑い声が聞こえてきた。



『どうして笑うんですか?!』

『だって、俺は君に嫌な気持ちにさせたはずたのに、頭を下げてお礼を言えるなんてすごいなって』

『あはは。嫌な気持ちなんて、そんな!
ジフンさんのおかげで気持ちの整理もつきました。感謝してるんです。…嘘じゃないですよ?ほんとうです。』

『感謝されるって、なんか、いいね』

『何言うてるんですか』





けらけらと楽しそうに笑うジフンさんに白けた目を向ける。

そんな私なんてお構いなしにまだ笑い続ける彼。

なに笑ってやがるんですか??







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作者名:山桃 | 作成日時:2024年1月12日 16時

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