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土曜日__休日のお昼時、店内はがやがやと騒がしくなる。

たくさんの人たちが夏の陽射しから逃れるようにお店へと足を運ぶから、私たちも忙しくなる。



からんからん、とドアベルが鳴る音がした。


「いらっしゃいませ!何名様でしょうか。」

「4人です」

「わかりました。それではお席にご案内させていただきますね」



4人の高校生か大学生くらいの若い男の子たち。

彼らはただならぬオーラを出しまくっていて、これはイケメンだと顔も見ていないのに確信する。



「ご注文が決まりましたらお呼びください」



メニューを渡して持ち場に戻る。

…で、少し余裕があったからまたツキさんとおしゃべりタイム。


「ツキさん、就職先は県外ですか?」

「そうやねん」

「わあ、それなら彼氏さんとは遠距離恋愛になるじゃ…?」

「そうそう。彼氏は県内におるみたいやからな。…なんか別れそう」



私は遠距離でもやって行けるんだけど向こうが…とこめかみの辺りを押さえため息をつくツキさん。


ツキさん美人だから彼氏さんの気持ち、わかるなあ。

だって他の男の人にとられちゃうかもしれないんだよ?

ま、ツキさんは一途な女だから目移りすることはないんだろうけどさ。




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作者名:山桃 | 作成日時:2024年1月12日 16時

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