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てもさ、やっぱり。
こんなメンバーさんとの団欒のなか部外者の私が図々しくも居座るだなんてできないわけですよ。
さっき来たばかりだけど、よっこいせ、って重たい腰を上げて帰ろうとすると、彼が私の腕を掴んで話さなかった。
「どこ行くん」
「…家?」
「帰んの?」
「だって私がいたら邪魔じゃない?みなさんも気が休まらないだろうし…」
「そんなことないよ」
「ええ、でもほら、あそこにいる子そわそわしてるよ?」
『ジュンギュヒョン(怒)』
『ええ、ごめんねえ』
『でも本当に誰なの?彼女なの?』
『……元カノ、です』
『うわあ』
ぽんぽんと飛び交う異国語に頭痛がしてくる。
くっ、帰りたいよお。
居心地悪いったらありゃしない!!!!!!
「ごめんね」
「にほんご、」
「僕、日本語話せるから…」
ああ、と納得し、話しかけてくれたとっても顔が綺麗な男の子。
肌白!もちもちじゃん…(放心)
「Aちゃん、やろ?」
「どうして私の名前を?」
「アサヒがよく話してたから」
「私のことを?」
「うん。俺の1個上に可愛い女の子がいて〜って」
「変なこと言ってませんでした?」
「大丈夫、すっげー褒めてた」
「安心できないなあ」
「てか、俺ら同い年やしタメでいいよ」
「えっ、ほんと?もっと若く見える」
「うれしいな。ヨシくんって呼んで」
「ヨシくん?」
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作者名:山桃 | 作成日時:2024年1月12日 16時