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岩本くんの場合 ページ4

(岩本side)



くすのき熱を出しました。明日一日休めば治ると思いますが、念のためご連絡させていただきました。のどの風邪ですので、うつすといけないのでメンバーには内密にお願いいたします。夜分に失礼いたしました。




LINEを見た瞬間。体が動いていた。



えっと…何がいるかな…Aちゃんのことだから、食品関係は一通り準備してるだろうから…タオル?前の時に康二がたくさんタオル持って行ってたよな…あとアイスノンも一応。
全部をトレーニング用の大きいバッグに詰めて、車に乗って、Aちゃんの家まで。あまり高熱なら病院に連れて行かなきゃいけないから…一応後部座席倒しておくか。





PPPPP

A『…はぁい』

岩「Aちゃん?俺、岩本です。今そっちに向かってるんだけど、熱どう?」

A『むか…へ?なんで?そんなそんなそんな、だめですって』

岩「もう着いちゃったもん。開けて?」

A『はひぃ…』






エントランスの鍵が開いて。
急いで部屋まで…エレベーターが時間かかりそうだったから、階段上って。

マスクをしてから部屋のドアチャイムをならせば、弱弱しく開くドア。


開いた先のAちゃんの顔は真っ赤で、目はうるうる。ああ、重症なんだなってのはすぐに分かった。





岩「もう…よっ」

A「ひぁ…」





横抱きにすれば、直接伝わってくる熱と、力の入らない体。こんなのを。一人で何とかしようとしてたわけ?





岩「…熱は?」

A「寝る前、は、38.8…」

岩「もっかい測って」





横抱きのままソファに座って、膝の上で熱を測らせると、すぐに鳴る体温計。
表示は…






岩「はぁ…このまま病院ね。診察券は?」

A「あ、え、あ、大丈夫、です、よ」

岩「俺が心配なの。病院行こ」

A「あ…はい…マネージャーバッグに…」

岩「ん、車は寝れるようになってるから、行くよ」

A「あ!待って!」

岩「何、行かないってのは無しね」

A「いや、あの……くつ……」







岩「…あ」








横抱きのまま荷物担いで外に出てたから…そっか、靴。








岩「…ごめん」


A「いえ…」







冷静になれよ、俺!!

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空蒼陽夏(あそうはるか)(プロフ) - 皆の反応がホントにリアルにありそう(笑)って楽しく読ませていただきました!私は康二くんの対応が好きです(笑) (5月9日 0時) (レス) @page11 id: 0c8d59f76b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめ | 作成日時:2023年8月1日 21時

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