病弱男子の取り扱い説明書 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:92,660 hit

謝罪ページ6

奏side

俺の服を脱がせ奏が体を拭きながらつぶやいた。
凛「ごめんなさい。」

何で謝ってるんだよ・・また、責任感じてんのかよ。
お前はいつも無表情なのにたまに悲しそうな顔をすると、俺まで悲しくなるんだよ
頼むから、笑ってくれ
俺はそこで睡魔に負けた

凛side

私は、部屋を暖めながら過去を思い出していた

私が一番信用しているのは親ではない。奏だ
そもそも、奏に出会ったのは1２年前ちょうど５歳くらいだったと思う
相変わらず、誰のことも信用していなかった私は、保育園でもいつも1人だった
そこに、親の転勤で引っ越してきたのが奏。
もともと、親同士が知り合いだったらしく、出張の多い奏のおやはうちに奏を預けていた
私が1人でいると

奏「なんでひとりでいるの？」
いつも話しかけてきた
私はそのたびに無視していた。のに懲りずに話しかけてくる奏
私が逃げるたびに追いかけてきて、でもいつの間にかいなくなってて
でも、ある日私が逃げても逃げても、追いかけてきたときがあった
小学６年生の夏のことだった
逃げ回っていると女の子に呼び止められた
女１「アンタさ、機械みたいでウザいんだよね」
女２「いっつも1人だし無表情だし。友だちいないんじゃないの？」

いわゆるいじめ。最近の女子はめんどくさいとおもったしゅんかんだった
そんな時、何処かで見ていたらしい奏が出てきた
奏「なに、いじめてんだよ。みっともねえ」
女１「は？何かばっちゃってんの」
そう言って奏を突き飛ばした
奏「うっ・・」
奏が突き飛ばされて横たわる
奏の体に少しだが異変が起きた瞬間だった。