1人きりの少女と6つの光【すとぷり】

優しさと夢 ページ36

うぅー怖いぃ……
だってだってなんか目にハイライトないんだもん
なんでそんなに私を睨むの？魔力がないから？
だとしたら、魔力だけで人を判断している貴族と変わらない
魔力で人を判断するアイツらと………両親を殺しきたアイツらと
魔力がない人を下に見て、道具としてしか見ていない
自分が楽しければいい、自分が全ての権利を握ることが出来ればどんなに汚い手だろうと
躊躇なくやってみせる
アイツらは私の敵だ必ずこの世からアイツらのような人をなくすのが私の夢だ
莉「Aちゃん？行こー！」
『っはい！』
危ない危ない……今は特訓に集中しないと
やるべきことをしっかりとしないと
そこから私と莉犬さんは屋上に続く階段を昇っている
莉「着いたー！！るぅちゃーん？開けるよー？」
ドアノブを握りながらドアの向こうにいるであろうるぅとさんに話しかける莉犬さん
ｶﾞﾁｬ
る「どうしたんですか？莉いn…？Aさん？どうしたんですか？」
『ｱｯ……ｴｯﾄ…ｿﾉｰ』
き……緊張する
莉「だ……大丈夫……Aちゃん俺が言おうか？」
『い…いえ……大丈夫ですちゃんと自分から言います』
る「あ…あのーどうしたんですか？」
『そのですねぇ……魔法を吸収したいんです』
る「そんなことですか……いいですよ僕はどうすればいいですか？」
あれ思ってたよりすんなり受け入れてくれた？
『少し待ってください…………タッタッタッ………なんでもいいので攻撃魔法を打ってください』
る「分かりました………行きますよー」
目を閉じて深く息を吸うるぅとさん
パッと目を開ける
る「光魔法・光の導き」
太い一筋の光が私めがけてものすごい速さで飛んでくる
『鏡魔法・リフレイン』
光のサイズに合わせた少し大きめの鏡の中にどんどん吸われていく光
全て吸い込むと鏡が自動的に消える
『………ありがとうございます…これで大丈夫です』
る「それならいいです、どういたしまして」
莉「よしっ！じゃー次はなーくんのところだね……えっとぉーなーくんはどこだっけ？」
『えっとぉーたしかー』
る「理科室ですよ！！」
莉「そうだった、ありがとうーるぅちゃん！！」
る「いえ別に、なーくんにも同じことをお願いするんですか？」
『？はい？そうですけど……どうしてですか？』
る「いえ…別にお願いするのはいいと思いますけど、
もっと柔らかくてもいいと思いますよ？」
『…………へぇ？』
る「ん？どうしたんですか？」
『あ…いえ』
思ってたより優しい？

ｶﾞﾀｶﾞﾗｶﾞｯｼｬｰﾝ→←掃除をしよう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す