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虜 3 ページ18

薄茶「なんでっ?なんで急に冷たくなるんですか?俺、何かしましたかっ?ヤダ!行かないでっ!」

高木は乱暴に薄茶を振り払う。

高木「もう、君に用はないから。」

高木に振り払われた薄茶はバランスを崩し、床に転がる。

それを高木は冷たく見下す。

薄茶「ヤダ……ヤダよぅ。行かないでっ!!こんなに優しくされたの初めてのなの!俺に悪いとこあったら直すから!!」

尚も必死に雄也の足元に絡みつく薄茶。

高木はそれを面倒くさそうに躊躇う事なく蹴り飛ばす。

薄茶「なっ……なん……で……………」

雄也に捨てられることへの恐怖に満ちた表情がみるみる憎悪へと変貌していく。

高木「本性、出ちゃってるじゃん。」

高木は小さくニヤッと怪しく微笑むと、ぼそっと呟く。

高木「もう、お前に興味はないよ。」

高木は薄茶を煽る。

高木「ぅあ゛ああぁぁぁぁあっっっ!!!」

薄茶はけたたましい雄叫びと共にめちゃくちゃに暴れ出す。

高木「いいよ。かかっておいで。」

高木はさっと踵を返すと、部屋を飛び出て駆け出す。

薄茶は、血走った目をカッと見開き、部屋の机やら椅子やらをひっくり返しながら高木の後を追う。

薄茶「なんでっ!!なんでみんな俺を捨てんだよっ!!離さないっ!!離れないっ!!」

薄茶の叫びとも取れる怒声が廊下に響く。

その異様な雰囲気にフロントがどよめきだす。

カウンターの下に設置されていた小さな小ドアをかい潜り、大杉本が慌てた様子で出てきた。

大杉本「お客様、何事ですか?」

高木「わかんねぇよっ!急に暴れ出しやがった!」

高木は大袈裟に慌てて見せると、「どけっ!!」と大杉本を突き飛ばすように押し倒す。

そして、どさくさに紛れて高木はカウンター下の小ドアを開け事務所に逃げ込む。

大杉本「あっ💦あっ〜お客様!そこは関係者以外立ち入りは〜💦」

大杉本も足をもたつかせながら必死で高木を追い事務所に滑り込む。

そして、さらに後を追うように愛情から憎しみへと心を侵された薄茶も事務所の中に喚きなら突入してくる。

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サツキ(プロフ) - 青空さん・コメントありがとうございます!嬉しいです!かっこいいjumpちゃん、書けるように頑張ります!! (3月27日 22時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - 楽しみにしています。かっこいいjumpちゃんを! (3月27日 22時) (レス) @page20 id: a1f6031022 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サツキ | 作成日時:2024年2月3日 17時

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