真面目君とチャラ男の背中 ページ15
裕翔と伊野尾が雑居ビルから出てきた。
伊野尾は両手をズボンのポケットに突っ込み、少し背を丸め俯き加減に歩く。
その隣で裕翔は颯爽と歩く。
雑居ビルを出てすぐところで、深紫色のカッターに黒っぽいジャケットを羽織ったサングラスの男とすれ違った。
少し長めの茶髪の前髪をセンター分けにし、胸元をはだけさせた、俗に言うチャラい雰囲気だ。
裕翔はすれ違いざまに掛けていた黒縁メガネの真ん中を右手の人差し指でクイッと掛け直した。
その瞬間に黒縁メガネの奥の瞳がサングラスの男を捉えると、裕翔の口元が微かに上がった。
真面目なサラリーマンとチャラいサングラス男の背と背が遠退く。
それは第一の作戦の成功を意味する。
裕翔からバトンを受け継ぐのはサングラス男の高木。
高木は伊野尾と裕翔と入れ替わる形で雑居ビルの中へ入って行った。
大杉本「いらっしゃい。」
カウンターで大杉本に迎えられる。
高木「今から遊べる子居る？」
大杉本「ご予約は？」
高木「してないよ。」
大杉本「でしたら、あちらの窓からお好きな子をお探しください。」
高木はチラッと前の方を確認する素振りを見せると、スタスタと足を進めた。
高木は右手の人差し指でサングラスを少し下げ、上目遣いでガラス張りの部屋の中の男の子達を物色した後、カウンターに戻る。
高木「白のＴシャツ着た、黒髪の子で。」
大杉本「薄茶君ですね。こちらルームキーです。奥のエレベーターで４階に上がってください。ごゆっくりお過ごしください。」
高木は無言でルームキーを受け取ると足早に指定された部屋へと向かった。
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サツキ(プロフ) - 青空さん・コメントありがとうございます！嬉しいです！かっこいいjumpちゃん、書けるように頑張ります！！ (3月27日 22時) (
レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - 楽しみにしています。かっこいいjumpちゃんを！ (3月27日 22時) (レス) @page20 id: a1f6031022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツキ | 作成日時：2024年2月3日 17時
