お仕事 １ ページ12
あれから数日後。
黒縁メガネでスーツ姿の裕翔は足取り軽く繁華街の裏道からさらに奥へ行ったところにある４階建ての雑居ビルの前で足を止めた。
「ふふ〜ん。」と、鼻歌混じりに雑居ビルを見上げる。
少し低いところにある太陽の光が目を刺す。
裕翔「眩し…」
裕翔は右手を目の前でかざし光を遮る。
そして、不敵な笑みを浮かべると、足を一歩雑居ビルに向けて出す。
一歩一歩、闇を切り裂くように雑居ビルに足を踏み入れた。
雑居ビルの２階。
裕翔は暖簾が掛けられた扉をゆっくりと開ける。
カウンターの中にいる大杉本が
「いらっしゃいませ〜。」
と、無駄に明るく声を掛ける。
カウンターといっても、カウンターの中の人の手元しか見えないぐらいの隙間しかない。
要するに壁が、ちょうど胸の高さぐらいのところがくり抜かれており、その隙間から１５cmぐらいの木のテーブルが突き出ているたけのものだ。
裕翔「予約の者です。青君お願いします。」
大杉本「会員証は？」
裕翔はカウンターの隙間に会員証を滑り込ませる。
大杉本「確認いたしました。こちら、ルームキーです。ごゆっくりお過ごしください。」
裕翔はカウンターを通り過ぎガラス張りの壁を横目に見る。
ガラス張りの壁の向こうに１０畳ほどの部屋がある。
そこには５人ほどの男性が思い思いに過ごしている。
クッションにもたれ、気怠そうに携帯をいじる者たち。
耳にイヤフォンをつけ、床に寝転がっている者たち。
その間を伊野尾がゆっくりとすり抜けて行く後ろ姿が見えた。
裕翔はニヤッと口角が上がる。
裕翔「(さぁ〜。お仕事♡)」
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サツキ(プロフ) - 青空さん・コメントありがとうございます！嬉しいです！かっこいいjumpちゃん、書けるように頑張ります！！ (3月27日 22時) (
レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - 楽しみにしています。かっこいいjumpちゃんを！ (3月27日 22時) (レス) @page20 id: a1f6031022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツキ | 作成日時：2024年2月3日 17時
