何でも屋さんにお任せください。 (ページ45)

今日:26 hit、昨日:11 hit、合計:34,469 hit

不穏　３　※ ページ45

さらに黒部川の右手は、伊野尾の意思と関係なく生理的に膨れ上がった伊野尾のモノを強く握りしめる。

伊野尾「はぁあ〜っ…ぅんっ！」

感じたくないと体を強張らせ、意識の隅っこに追いやられてしまった理性を必死に呼び寄せようとるすが、黒部川の右手はそんな伊野尾を嘲笑うかのごとく一定のリズムを刻む。

伊野尾「やっ………ダッダメ…あっ……あぁっ……くっあっ……」

黒部川「伊野尾君………綺麗だよ。怖がらないで。イッていいんだよ。」

黒部川か伊野尾の耳ともで囁く。

伊野尾は涙でいっぱいの目を強く瞑ったまま首を大きく左右に振る。

伊野尾「(やだっ！イキたくない！)」

黒部川「じゃ〜コレは？」

ぬるっと生暖かいものが伊野尾のモノを包み込む。

伊野尾「ぅぐぁぁっ！」

伊野尾の腰が大きく反り上がる。

目の前がチカチカする。

一気に吹き飛ぶ理性。

黒部川に咥えられた伊野尾のモノは抵抗虚しく果てた。

そこからは、この日の記憶が曖昧だ。

でもこの一回では済まなかったのは確かで、伊野尾のモノから白い液体が完全に出尽くされるまで黒部川の行為は終わらなかったはずだ。

そして、能面のように色を失った顔の伊野尾に黒部川はさらに追い打ちをかけるように語りかける。

黒部川「これは君と私との秘密だよ。今日はここまで。これからも伊野尾君の全てを私に見せて。」

伊野尾の目の前にかざされるスマートフォン。

これが現実であると突きつけられているかのように、泣き叫ぶだけで何も抗えなかった無力で無様な伊野尾自身が映る画面を客観的に見せつけられる。

伊野尾は涙で滲む画面をぼんやり眺めながら、ゆっくりと瞳を閉じそのまま意識を失った。

その日から、黒部川からのお誘いは頻度を増した。

そして、回を重ねる事に確実に激しくなる行為。

体に刻まれる快楽と引き換えに、蝕まれていく心。

そんな伊野尾の苦しみにいち早く気づいたのは家族だった。

伊野尾は始めは「何でもない。就活が上手くいかないだけ。」と突っぱねたが、こんな関係が１年近くも続いた頃には心も体もボロボロになり限界を迎えた。

そして、ある晩、伊野尾はついに家族に黒部川のことを打ち明けた。

伊野尾の父は憤慨し「警察に行こう」と声を荒らげた。

嫌がる伊野尾を両親は粘り強く説得し、翌朝に警察に相談に行こうという話しになった。