不穏 ２ ※ ページ44
伊野尾「やっ……なっんで？……」
顔を引き攣らせ震える声で問い掛ける伊野尾を、にやりと口角を上げて不気味な笑顔を見せる黒部川。
伊野尾が信じられないという表情で再び手首を見やった瞬間、黒部川はがばっと伊野尾の右の胸の突起にかぶり付く。
伊野尾「はぅっ！！」
驚きと恐怖で思わず声が漏れる。
黒部川は伊野尾の両胸の突起を舌で転がしたり、チュパチュパと吸い付く。
伊野尾「あぁ〜んっ…………ぅあぁっ……………はぁぁ…………あぁっんぁ…………黒………部……んあっ…………川さ……あぁ〜っ……ん………」
黒部川の舌が伊野尾の胸を執拗に粘っこく攻めたてる。
始めは恐怖で不快感しかなかった感覚が、次第に快楽へと変わりだす。
伊野尾は下半身がうずくのを感じる。
終わりの見えないねちっこい胸への攻めが、快楽と同等にもどかしさを下半身に感じさせる。
伊野尾「やっ……………もう……………やめ…て……………あぁ〜はぁあん………………おねが………い…………うぅっ……………あぁんっ……」
長い長い胸の突起への攻めが止んだ時には、伊野尾はハァハァと息をきらしてぐったりしていた。
黒部川「全身に力が入りすぎだよ。もっと力を抜いて。」
黒部川は薄っすらと汗ばむ伊野尾の上半身を優しく撫で回しながら顔を伊野尾の胸に埋める。
伊野尾「なん…で……ハァハァ……………」
黒部川「なんで？」
黒部川は伊野尾の胸が顔を上げると伊野尾の体の上を這うように登ってくる。
そして、黒部川は両手で伊野尾の頬を包み込む。
黒部川「君を愛しているからだよ。」
真っ直ぐに伊野尾の目を見て愛を語る黒部川に伊野尾は背筋が凍る。
伊野尾は、黒部川を尊敬し大好きだった。
でも、それはこんな関係を望んでいたわけではない。
伊野尾は、目に涙を溜め首を左右に振りながら訴えるように黒部川を見つめ返す。
…………やめて…………
黒部川はそんな伊野尾を悲しそうな表情で見つめる。
黒部川「しょうがないな…」
黒部川はそう呟いた後、伊野尾から目を逸らしため息をついた。
伊野尾はその言葉を都合よく捉え安堵した瞬間、黒部川の唇が伊野尾の唇と重なる。
伊野尾「んん゛ん゛〜……！」
伊野尾はぐっと目を瞑る。
黒部川は伊野尾のぷっくりとした肉付きの良い唇に上から下からとあらゆる方向からしゃぶりつき始めたのだ。
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作者名：サツキ | 作成日時：2023年11月7日 19時
