帝王降臨か？ １ ※ ページ14
男１が伊野尾の両肩を掴み、鼻息荒く押し倒す。
伊野尾と山田の目がその時一瞬だけ合った。
山田「(へっ？……笑った………？)」
ほんの一瞬の出来事がスローモーションのように見える。
伊野尾が山田と目が合った瞬間に確かに微笑んだのだ。
呆気にとられた山田だが、嫌な予感が瞬時に頭をよぎる。
山田「はっ！バカやろう！俺ことは良いからっ！」
男３「うるせぇ！黙って見てろっ！」
山田「痛っ！！」
男３が掴んでる山田の腕の関節を捻じる。
伊野尾「ねぇ、大人しく抱かれてやるから、もうあいつに手出さないでくれる。」
伊野尾が男１に組み敷かれた状態で落ち着いた声で言う。
男１「それはお前のご奉仕次第じゃね？」
伊野尾「あっそ………」
伊野尾は静かに目を閉じる。
男１は伊野尾が受け入れたサイトと見なして、再び伊野尾のぷっくりとした唇にかぶり付く。
そして、同時に右手は伊野尾の服の中に忍ばせ激しくまさぐる。
伊野尾「うっ…ふっんっ………はぁんっ……」
もう、さっきまでのように男１を拒むことをしない。
むしろ男１を受け入れ、伊野尾からも男１に舌を絡ませる。
山田「くそっ……こんなこと………」
山田が声を絞り出すように吐き捨てる。
男１「我慢できねぇ……」
男１がいそいそと伊野尾に跨ったまま自分のズボンを下ろそうとした。
「よう！楽しそうだな。俺も混ぜろよ。」
突然、背後から声がする。
一斉に振り向く男達。
山田「や…ぶぅ〜。」
山田の安堵の声が漏れる。
男３「なんだっ！てぇめ〜！」
男３が山田の手を離し、メンチを切りながら薮に迫る。
薮は黙ったまま真っ直ぐ前を見て動かない。
男３「ふざけやがって！」
男３が薮に向かって拳をふるう。
パシッ！！
薮が軽々と男３の拳を左手で受け止める。
薮「先に手ぇ出したのはそっちだからな。」
薮がニヤリと口角を上げて笑うと左手にグッと力を込める。
男３「イテテテッ！！！」
男３は体をよじり薮の手を外そうとするが、薮の力が馬鹿みたい強い。
薮「ずいぶんうちのが世話になったようだな。」
薮は、男３と目が合うと思いっきり男３の溝打ち目掛けて一発殴り飛ばす。
男３「ぐぎゃっ！ハッ………ハッ…………」
男３は目を見開き、腹を抱えて膝から崩れ落ちて軽く呼吸困難を起こす。
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作者名：サツキ | 作成日時：2023年11月7日 19時
