王子様か？ ２ ※ ページ13
男1「オラァ〜ッ！そこ退けっ！」
男1は左手で伊野尾の胸ぐらを掴み上げる。
伊野尾は両手で男の左手を掴み、振り解こうと力を入れるがビクともしない。
伊野尾「くっぅ……」
男1「退けって言ってんだよっ！！」
男１は右手を大きく振り被り伊野尾の左頬を殴り飛ばす。
伊野尾が吹き飛ばされたところを追い打ちをかけるように、男１はドカドカと大股で伊野尾に近寄る。
そして体を丸めて横向きに倒れ込んでいる伊野尾の腹部を目掛けて強く蹴りを入れる。
伊野尾「ぐぅあぁっ〜！」
伊野尾は痛みに悶絶しながら地面をのたうつ。
山田「やっ…めろっ！！」
山田がフラつく足ながらも直ぐに立ち上がり、もう一発蹴りを入れようとする男１の腰にタックルをかます。
山田と男１が地面に勢いよく倒れ込む。
チャンスとばかりに山田は男１に馬乗りになって殴りかかる。
が、今度は直ぐに男２と男３が山田を男１から引き剥がす。
山田「コオゥラァッ！離せっ！！」
山田はめちゃくちゃに暴れて男２人を振り解こうとする。
男３「この野郎っ！！」
男２が山田を羽交い締めにし、男３が山田の顔を殴る。
山田「う゛っ！」
その間に男１は服の袖で口元のグッと拭いながら苛ついた表情で起き上がる。
男１「舐めやがって……」
しかし次の瞬間、男１が不気味な笑みを浮かべる。
男１「おいっ！そいつしっかり押さえとけ。」
男２「あぁ〜？」
男１「こいつ等、連れ同士なんだろ？」
男２が伊野尾と山田を交互に見た後、察したように「あぁ〜…」とやはりニヤニヤと男３と共に山田を倒し地面に押さえつける。
山田は男２人に腕を固められて動けない。
山田「離せっ！何考えてやがるっ！」
男１「うるせぇ〜。今からいいコトしてやるよ。」
山田「あ゛あ〜？」
男１「王子様の前でお姫様、公開処刑(笑)」
山田の顔からサァーと血の気が引く。
山田「おいっ！……お前っ！逃げろ！！おいっ！！」
山田は必死に伊野尾に呼びかける。
が、伊野尾は「ハァ〜…ハァ〜…」と、肩で大きく息をし、お腹を抱えたままうずくまり、動かない。
山田「おいっ！！聞こえてんのかよっ！！逃げろって！！」
男１「は〜い！じゃ〜お姫様続きしようか。王子様にも可愛いなき声聞かせてあげてねぇ。」
うずくまる伊野尾に男１の影が射す。
そしてゆっくり男１の手が伊野尾に伸びる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サツキ | 作成日時：2023年11月7日 19時
