楽しかったよ ４ ページ8
開花し青く染まった髪、赤く腫れた目と真っ赤な鼻。
山田「伊野ちゃん、夜中の４時ぐらいに泣きなら帰ってきたんだよね。」
山田がポソっと呟く。
有岡「えっ？」
山田「たぶん古本屋さんの健司さんと一緒だったんだと思う。」
山田たちは健司に会ったことはない。
でも伊野尾からよく健司の名前を聞いていた。
嬉しそうに頬を緩ませて健司について話す伊野尾。
聞いているこっちが妬けるくらいだった。
有岡「そっか…」
そう言いながら、そっと伊野尾の青い髪に触れる。
山田「ちょっとさ、みんなに朝ごはん後にしてって伝えておいて。もう少し伊野ちゃんを休ませてあげたい。」
有岡「わかった。」
今日はお引っ越しの日だ。
伊野尾にはやってもらうことがたくさんある。
今まで関わった人達の記憶の改ざん。
家ごとまるっと新しい場所に転送。
流石にこれだけのことをやると青薔薇でもカロリーを相当使うようで、引っ越した後の伊野尾はぐったりしてしまう。
獣たちは心配になるが、伊野尾が望んでしていることなので何も言えないし、逆に心配されるのを伊野尾が嫌うこともわかっている。
だから、今だけはゆっくり寝てほしい。
伊野尾が目覚めたのは午前８時ごろだった。
２時間ぐらいは眠れただろうか。
伊野尾「うっ……山田ぁ〜？」
山田「伊野ちゃん、おはよう。」
伊野尾「ごめん。俺、寝ちゃったね。」
山田の膝から頭を上げながら伊野尾が目を擦る。
山田「まだ寝ててもいいよ。まだみんな来ないから。」
伊野尾「でも、今日はお引っ越しだから。」
山田「お引っ越しは夜でしょ？」
伊野尾「うん…」
山田「いいんだよ。おいで。」
伊野尾は何も言わず再び山田の太ももに頭を預ける。
素直な伊野尾は可愛い。
山田「開花、大丈夫？」
伊野尾「うん。今日の夜ならギリギリこのままいけると思う。」
山田「そっか。」
伊野尾「なに？もう一回開花させる？」
いたずらっぽい笑顔をいきなり山田に向ける。
山田は伊野尾のおでこを叩く。
伊野尾「イッて〜！」
大袈裟に叩かれたおでこを両手で押さえつつ、目を覆った。
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yamahituji405(プロフ) - 私さん、コメントありがとうございます！こんな内容ですが、作者はけっこう真剣に頑張って書いています💦なので、本当に嬉しいです。 (9月10日 12時) (
レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
私(プロフ) - すごく楽しみに読んでいるので書いてくださると嬉しいです、、 (9月10日 9時) (レス) @page25 id: 5567290ecb (このIDを非表示/違反報告)
yamahituji405(プロフ) - なななさん、コメント、本当にありがとうございます！まさかまさかの事態に手が止まり悩んでいました。励みになりますm(_ _)m (9月10日 8時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 私は可能なら続きが読みたいです。ここじゃなくても良いので... (9月10日 2時) (レス) id: ecedb3883c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツキ | 作成日時：2023年8月23日 14時
