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届かない 1 ページ48

山田「?」

背後に違和感を感じる。

呼びかけなくても、タイミングを見計らって一緒に飛び出してくれる伊野尾が動かない。

山田「伊野ちゃん?」

振り返り、恐る恐る伊野尾に呼びかける山田。

仲間たちも固唾を飲んで伊野尾を見守る。

俯いている伊野尾の表情は分からないが、つぅーっと頬を一筋の汗が流れた途端、ぐらっと伊野尾の体が後ろに崩れ、ふわりと水に漂う。

山田「伊野ちゃん!なんでっ!」

山田は伊野尾を掴み上げ、状態を確認する。

仲間たちは、長老の動向と伊野尾の様子の両方に注意を払う。

山田「伊野ちゃん!どうしたの?」

伊野尾「山田……ごめ…ん。…◯…※…………□。」

山田「えっ?」

山田は伊野尾が何を言っているのか分からず、伊野尾の口元に耳を近づける。

長老「ふふふっ。」

長老が苦しそうにしながらも、不敵な笑みを浮かべる。

有岡「てぇめ〜!また何かしたのか?!」

長老「忘れたか?伊野尾の中に…『ローズストーン』があるんだよ。」

裕翔「だからなんだって言うだよ。」

長老「『ローズストーン』は私自身だ。私が傷つけは無事ではあるまい?」

八乙女「はっ?なんで?今までけっこうアイツに攻撃してたじゃん。……ってまさか…」

八乙女の表情が青ざめ、引きつる。

長老「そこ…は…、伊野尾の得意な……やせ我慢だろう?」

長老は知 念の毒とこれまで受けた攻撃のダメージに顔を歪めながらも、笑みを崩さない。

高木「そんな……いつから?いつから、伊野尾君とアイツが一心同体なんだ?」

長老「高木よ。よく考えろ?………伊野尾は伊野尾た。なぜ、伊野尾のダメージが私にくる?…………う゛っ…………」

伊野尾「ぐっ……うっ…………」

山田「伊野ちゃんっ!」

伊野尾のくぐもった声と切羽詰まった山田の声。

裕翔「要するに、一方通行なんだ。」

長老「知 念。解毒しておくれ。さもないと、お前の伊野尾まで死ぬぞ?」

長老がニヤリと不気味な笑みを含み、知 念に呼びかける。

知 念「くそっ!」

知 念は唇を強く噛み締めなが、長老を睨みつける。

が悩んでいる暇はない。

知 念が手をかざす。

伊野尾「ダメだ………。俺はいいから!奴を止めないと………。」

山田の肩に手をかけながら、苦しそうにしながらも戦う意思を示す伊野尾。

その首筋まで赤黒く禍々しく肌が変色しているのが見える。

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yamahituji405(プロフ) - 私さん、コメントありがとうございます!こんな内容ですが、作者はけっこう真剣に頑張って書いています💦なので、本当に嬉しいです。 (9月10日 12時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごく楽しみに読んでいるので書いてくださると嬉しいです、、  (9月10日 9時) (レス) @page25 id: 5567290ecb (このIDを非表示/違反報告)
yamahituji405(プロフ) - なななさん、コメント、本当にありがとうございます!まさかまさかの事態に手が止まり悩んでいました。励みになりますm(_ _)m (9月10日 8時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 私は可能なら続きが読みたいです。ここじゃなくても良いので... (9月10日 2時) (レス) id: ecedb3883c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サツキ | 作成日時:2023年8月23日 14時

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