何のために? 2 ページ47
獣たちが一斉に長老へ飛びかかる。
ある者は上から、ある者は下から、ある者は左右から。
それぞれがフォーメーションを組んで攻撃を仕掛ける。
その姿は戦うというよりは、優雅で舞をしているように美しい。
誰かが隙を作れば、そこを確実に狙って攻撃を仕掛ける。
誰かが攻撃を受ければ、必ずフォローが入る。
激しい攻防戦が続く。
しばらくして、山田の炎を纏った攻撃が長老の顎に入る。
長老はよろめき、口からつたう血をぐっと腕で拭う。
そして、拭った血を見つめフッと笑みを浮かべた。
長老「ふんっ!この100年、平和ボケするかと思ったが、以外と鍛錬は怠らなかったな。」
1対8の多勢に無勢な状態だが、力は互角……か、まだ長老の方が少し余裕がありそうに感じる。
有岡「くそっ!さすが、俺たちの戦い方の癖や弱点はお見通しだな。」
高木「そんなの関係ないよ。」
しゃがみこんでいる有岡の傍らに立ち、気遣いながら言う。
八乙女「そうそう。それに手の内を知ってんのは、お互い様でしょ?」
八乙女もどこかに吹っ切れたような明るい声だ。
薮「俺たちの振り幅は無限だ!」
薮が勢いよく飛びかかる。
それに続く獣たち。
薮は長老に関節技を仕掛け、体を拘束しする。
八乙女が近づき長老に電撃をくらわす。
同時に薮は長老か飛び退く。
知 念は毒を纏った爪を長老の腹部に突き立てる。
裕翔と高木が空気と水流の衝撃波を長老にくらわせる。
長老「がっ!がはっ!う゛っ…………」
長老の体が知 念の毒に侵され変色し始め、長老が両膝を海底に付ける。
そして、攻撃を受けた場所を抱え込むようにして体を丸める。
山田「今だ!伊野ちゃんっ!」
山田が伊野尾に呼びかける。
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yamahituji405(プロフ) - 私さん、コメントありがとうございます!こんな内容ですが、作者はけっこう真剣に頑張って書いています💦なので、本当に嬉しいです。 (9月10日 12時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
私(プロフ) - すごく楽しみに読んでいるので書いてくださると嬉しいです、、 (9月10日 9時) (レス) @page25 id: 5567290ecb (このIDを非表示/違反報告)
yamahituji405(プロフ) - なななさん、コメント、本当にありがとうございます!まさかまさかの事態に手が止まり悩んでいました。励みになりますm(_ _)m (9月10日 8時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 私は可能なら続きが読みたいです。ここじゃなくても良いので... (9月10日 2時) (レス) id: ecedb3883c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サツキ | 作成日時:2023年8月23日 14時