託されたもの １ ページ44
伊野尾が長老に無理やり開花させられ、意識を失う直前に獣たちは伊野尾の力で開花した。
伊野尾は「逃げろ」と言ったが、獣たちは逃げることなく、伊野尾を助けようとした。
が、伊野尾を盾に取られ、獣たちの攻撃は長老に届けず、やられてしまう。
伊野尾は仲間の血の匂いで目を覚ます。
この絶望的な状況の中で伊野尾が出した答えが、クロムが伊野尾に託したバトラの青薔薇だ。
バトラの青薔薇の力で伊野尾は生き返っている。
そして、そのままずっと伊野尾の中にバトラの青薔薇は存在していた。
しかし、バトラの青薔薇の力は伊野尾を生き返らせた時に相当消耗しているし、託されてから時間もたっているので、もう枯れ果てるまで時間の問題だった。
賭けだった。
獣たちは深手を負っているが、生きている。
薮一人だけだもバトラの青薔薇で治すことができれば…
薮の力は治癒だ。
とりあえず薮が回復すれば他の仲間たちも助かる可能性はある。
伊野尾「バトラ、お願い。力を貸して。」
祈る気持ちで伊野尾は、長老にバレないよう、薮の体に覆いかぶさるようにしてバトラの青薔薇を薮に託した。
そして、これからの行き先を長老との会話の中で獣たちに伝えることができたら、後は運に任せるだけだ。
伊野尾と長老が家から出ていった直後、薮の体をバトラの青薔薇が青い光となって包み回復させた。
薮「ひでぇ。早く助けねぇと。」
薮は惨状を改めて確認すると、焦る気を押さえつつすぐさま高木を回復させる。
高木「薮君。ありがとう。」
薮「おう。よしっ！高木、手伝ってくれ。」
高木「任せて。」
高木はまず山田に刺さっている蔦を抜く。
傷口から血が溢れないないよう慎重に傷を保護しなら行う。
高木「山田！しっかりしろっ！」
ピクリとも動かい山田に気遣いながら必死で声を掛ける高木。
その間に薮は知 念や有岡を回復させる。
薮「みんな…頼む。治ってくれ。」
知 念「うっんっ………」
知 念の意識を取り戻す。
有岡「薮、ありがとな。イテテ…」
薮「２人共、大丈夫か？」
知 念「うん。動ける。裕翔と光も助けなきゃ。」
薮「そうだな。」
薮の立ち上がろうとした足元がふらつく。
知 念「宏太っ！」
薮「大丈夫だ。」
額には玉のような汗が滲み、息が上がっている薮。
瀕死の仲間を治癒しているので、薮への負担はかなり大きい。
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yamahituji405(プロフ) - 私さん、コメントありがとうございます！こんな内容ですが、作者はけっこう真剣に頑張って書いています💦なので、本当に嬉しいです。 (9月10日 12時) (
レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
私(プロフ) - すごく楽しみに読んでいるので書いてくださると嬉しいです、、 (9月10日 9時) (レス) @page25 id: 5567290ecb (このIDを非表示/違反報告)
yamahituji405(プロフ) - なななさん、コメント、本当にありがとうございます！まさかまさかの事態に手が止まり悩んでいました。励みになりますm(_ _)m (9月10日 8時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 私は可能なら続きが読みたいです。ここじゃなくても良いので... (9月10日 2時) (レス) id: ecedb3883c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツキ | 作成日時：2023年8月23日 14時
