一人じゃない ３ ページ43
伊野尾「俺は…俺たちは、てめぇの道具じゃない！」
伊野尾は語気を強めた。
長老「思い上がるなよ。お前１人で何ができる？大人しく私の言うことを聞いていればいい。」
長老も苛立ちを見せ始める。
伊野尾「俺は、一人じゃない。」
伊野尾はキッと長老を見据える。
長老「子犬達の事を言っているのか？」
長老が笑い飛ばす。
長老「あの死にぞこない達に何ができる？」
小馬鹿にしたように言い放った時だった。
有岡「だぁ〜れが、死にぞこないだってぇ〜？！」
勢いのある大声が長老の頭上に響く。
長老「何っ！？」
有岡「てぃや〜！」
有岡の手から光の矢が放たれる。
長老「くっ！」
長老が素早くはその場から飛び退く。
山田「いつまでも子犬だと思うなよ？」
高木が両手を長老の方にかざし、空気のトンネルを作る。
その空気のトンネルに山田は炎が絡みつかせ、攻撃をする。
長老は飛び退いている状態で体勢が悪い中、両手をクルッとまわし水流を作りバリアにする。
そこに背後に回る八乙女が長老の背に右手をかざし電撃をくらわせる。
長老「ぐぁっ〜！！」
長老の体がぐらりと傾くが、倒れることなく踏み止どまる。
一連の攻撃後、山田たちは伊野尾のそれぞれ両隣に控え、長老との距離を取る。
薮「伊野尾。待たせたな。」
伊野尾「大丈夫。今、来たところ。」
伊野尾が薮に上目遣いでぶりっ子ぶって言う。
裕翔「えっ？デートの待ち合わせ？」
八乙女「良かった。いつもの伊野ちゃんで。」
これまでの緊迫していた空気が一気に和む。
が、それの空気を長老の声が遮る。
長老「驚いたな。こんなに早く来るとは。」
長老は少し上がっている息を整える。
長老「なるほど…バトラの青薔薇か。」
長老は薮を観察するように見回し、納得する。
長老「伊野尾、お前が目覚めてすぐ薮に近づいたのは、そのためか？」
伊野尾「そうだよ。俺が力を使うとバレそうだったかね。俺の中にあったバトラの青薔薇を薮に託したんだ。」
薮「色々ギリギリだったけどな。バトラの青薔薇もけっこう散ってたし、涼介なんか本当に死にそうだったぜ。」
薮は、はははっと笑みを見せて話しているが、その時は相当切迫していたに違いない。
有岡「反撃開始だ！」
有岡が勢いよく言い放った。
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yamahituji405(プロフ) - 私さん、コメントありがとうございます！こんな内容ですが、作者はけっこう真剣に頑張って書いています💦なので、本当に嬉しいです。 (9月10日 12時) (
レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
私(プロフ) - すごく楽しみに読んでいるので書いてくださると嬉しいです、、 (9月10日 9時) (レス) @page25 id: 5567290ecb (このIDを非表示/違反報告)
yamahituji405(プロフ) - なななさん、コメント、本当にありがとうございます！まさかまさかの事態に手が止まり悩んでいました。励みになりますm(_ _)m (9月10日 8時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 私は可能なら続きが読みたいです。ここじゃなくても良いので... (9月10日 2時) (レス) id: ecedb3883c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツキ | 作成日時：2023年8月23日 14時
