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存在価値 1 ページ34

伊野尾は山田達を守るように前に立つが、額には玉のような汗が滲んでいる。

山田「伊野ちゃん?大丈夫?」

伊野尾「俺より、自分の心配して。かなりヤバいと思うから。」

その言葉に有岡や裕翔たちも顔が強張る。

高木「下がって、俺が行くから。」

伊野尾の肩を手をかけて、くいっと伊野尾を自分の後ろに下げる。

伊野尾「ダメだよ。俺もっ!」

高木「伊野尾君っ!強がらない!」

高木は語気を強めて言う。

伊野尾はビクッとする。

高木「今は下がって…」

高木は訴えかけるように伊野尾に言う。

薮「伊野尾、来い。」

薮が伊野尾の手を引く。

薮「このために俺を開花させたんだろ。大丈夫だ!」

薮は伊野尾を慰めるように抱きしめた。

長老「伊野尾を下げたか。賢明だな。」

くくくっと長老は笑う。

長老「伊野尾の言ったことは、概ね正解だよ。」

長老は近くにあった比較的壊れていない椅子に腰をおろして足を組む。

山田「じっちゃん…なんで?」

長老「そうだなぁ。」

長老は天を仰ぎながら話し出す。

長老「一番古い記憶は海の中だ。」

長老は目を細めて記憶を辿っているようだ。

長老「どうして海に居たのかは覚えておらん。」

長老「ちっぽけな種だった……寂しくてな。仲間を作った。」

深い深い海の中、クリスタルのような透明な小さな種から、

透明な微生物が生まれた。

そこから長い長い年月をかけ、海に多種多様な生き物が増えっていった。

種は発芽し、クリスタの芽をどんどん成長させた。

それにつれて力も強くなっていった。

そして、蕾をつけ、海のそこで美しい七色の光を放つ薔薇の花を咲かせた。

そのころから、薔薇は自分の意識を自由に形作ることができるようになった。

始めは海の中を自由に泳ぐ魚。

陸に上がり翼や羽のある生き物。

4足歩行の生き物。

2足歩行の生き物。

色々な姿を試しては仲間を作った。

そして、気に入った形の生き物に力を分け与えた。

それが色とりどりの薔薇の生き物達。

だが、薔薇の力を得た生き物経ちは皆、気性が荒いものが多く、欲深くなる。

猿の薔薇は完全な失敗作だった。

だから排除しようとしたが、頭の回転が早くずる賢い奴らは危険を察するなり逃げられた。

ま〜野放しにしても支障はないと思ったが、奴らはどんどん独自の進化を遂げ、文化を築いた。

そして、この世界を壊し始めた。

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yamahituji405(プロフ) - 私さん、コメントありがとうございます!こんな内容ですが、作者はけっこう真剣に頑張って書いています💦なので、本当に嬉しいです。 (9月10日 12時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごく楽しみに読んでいるので書いてくださると嬉しいです、、  (9月10日 9時) (レス) @page25 id: 5567290ecb (このIDを非表示/違反報告)
yamahituji405(プロフ) - なななさん、コメント、本当にありがとうございます!まさかまさかの事態に手が止まり悩んでいました。励みになりますm(_ _)m (9月10日 8時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 私は可能なら続きが読みたいです。ここじゃなくても良いので... (9月10日 2時) (レス) id: ecedb3883c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サツキ | 作成日時:2023年8月23日 14時

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