踊らされてる ３ ページ27
薮の唇が伊野尾の唇を塞ぐように深い口づけをする。
伊野尾「んっ…ふっ…んんっ…」
伊野尾は目をぐっとつぶり体をよじって薮から逃れようともがく。
が、そんな伊野尾の頬に水滴がぽたりと垂れる。
伊野尾は驚いて目を開く。
それと同時に唇が解放される。
伊野尾の目に飛び込んできたのは目に涙をためて見下ろす薮の顔だった。
伊野尾「薮？」
伊野尾「お前………………」
伊野尾「情緒大丈夫か？」
薮「ばかっ！」
薮が伊野尾のデコを叩く。
伊野尾「いってぇ〜」
自由になった左手で叩かれたデコを押さえる伊野尾。
薮「伊野尾、俺がお前を治したらまたどこかに行ってしまうんじゃないのか？」
伊野尾「えっ？」
薮は伊野尾の顔のすぐ横に自分の顔を埋めた。
そして消え入りそうな震える声で呟く。
伊野尾「また、１人で背負い込もうとしているじゃないのか？」
耳元で薮の声を聞く伊野尾は目を見張る。
伊野尾「(不安にさせてた？)」
伊野尾はふぅ〜っと深く長く息をはき、耳そばでシーツに顔を埋めて肩を震わせている最年長の頭をポンポンと撫でる。
伊野尾「どこにも行かない。どこにも行かないから……。」
たしなめるように慰める。
薮の体から黄緑の霧状の光が湧き上がるとそのまま伊野尾の体全身を包みだす。
伊野尾「んっ…」
心地よい温かさに包まれた伊野尾は、体の痛みや怠さが消えていくのが分かる。
薮がゆっくり起き上がと、伊野尾と薮の視線が交わる。
伊野尾「ありがとう。」
薮「おう…。」
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yamahituji405(プロフ) - 私さん、コメントありがとうございます！こんな内容ですが、作者はけっこう真剣に頑張って書いています💦なので、本当に嬉しいです。 (9月10日 12時) (
レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
私(プロフ) - すごく楽しみに読んでいるので書いてくださると嬉しいです、、 (9月10日 9時) (レス) @page25 id: 5567290ecb (このIDを非表示/違反報告)
yamahituji405(プロフ) - なななさん、コメント、本当にありがとうございます！まさかまさかの事態に手が止まり悩んでいました。励みになりますm(_ _)m (9月10日 8時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 私は可能なら続きが読みたいです。ここじゃなくても良いので... (9月10日 2時) (レス) id: ecedb3883c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツキ | 作成日時：2023年8月23日 14時
