会いに行く ３ ページ23
その日の夜。
コンコンコン。
藪「は〜い。」
藪の部屋を訪れたのは八乙女だった。
八乙女はゆっくりとドアを拓き、神妙な面持ちで藪の部屋に入る。
藪「光？どうした？」
八乙女のいつもと違う雰囲気に心配になり、ドアの前で突っ立ったままの八乙女に藪が近づく。
そして藪はそっと八乙女の左頬に自分の右手を添えて顔を覗き込む。
八乙女「つっ………」
八乙女はぐっと唇を噛みしめ、藪の視線をそらすように右に顔を背ける。
藪「光？」
藪は心配そうな表情で八乙女の名を呼ぶ。
八乙女はいを決ように、１つ深呼吸をすると、ゆっくり藪と目を合わせる。
八乙女「ねぇ、藪。伊野ちゃんのことどう思ってる？」
藪「はっ？伊野尾のこと？」
予想外の問に藪はたじろぐ。
八乙女「藪、気づいてる？森を離れるころから、ずっと伊野ちゃん見てるてしょ？」
藪は『そんなことない』と言いかけて、ぐっと言葉を飲み込む。
違わないからだ。
確かに無意識のうちにずっと目で追っているし、気づくと側に居る。
今度は藪が八乙女から目をそらしてしまう。
そんな藪をやりきれない思いで見つめる八乙女。
そして、八乙女は両手で藪の両頬をくいっと自分の方に向けると「チュッ」と唇を重ねた。
驚いて目を見開く藪の眼の前に、少し頬を赤く染めて目を閉じた八乙女の顔が飛び込んでくる。
藪「んっ…」
藪から小さく声が漏れる。
八乙女は一旦唇を離した。
八乙女「ねぇ、藪の目に俺は映ってる？」
八乙女は目にたっぷりの涙を浮かべ、必死に強がって笑顔を作っている。
藪は思わず八乙女を強く抱きしめる。
藪「不安にさせて悪かった。」
抱きつく八乙女の背中越しに呟く藪。
八乙女も藪を抱きしめ返す。
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yamahituji405(プロフ) - 私さん、コメントありがとうございます！こんな内容ですが、作者はけっこう真剣に頑張って書いています💦なので、本当に嬉しいです。 (9月10日 12時) (
レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
私(プロフ) - すごく楽しみに読んでいるので書いてくださると嬉しいです、、 (9月10日 9時) (レス) @page25 id: 5567290ecb (このIDを非表示/違反報告)
yamahituji405(プロフ) - なななさん、コメント、本当にありがとうございます！まさかまさかの事態に手が止まり悩んでいました。励みになりますm(_ _)m (9月10日 8時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 私は可能なら続きが読みたいです。ここじゃなくても良いので... (9月10日 2時) (レス) id: ecedb3883c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツキ | 作成日時：2023年8月23日 14時
