何のこと？ ２ ページ19
アクト「ここは、俺の意識の中です。」
アクトが右の人差し指を自分のこめかみにトントンと当てながら答える。
伊野尾「君の頭の中ってことか…」
アクト「伊野尾さんの魂を体から引き離してる状態なんで、そんな長くは拘束できません。」
伊野尾は少しぎょっとする。
というこは、ずっとここ居たらシんでしまうということだ。
アクト「あの、自分たちはローズストーンを探しています。」
伊野尾「ローズストーン？！」
伊野尾は素っ頓狂な声を上げてしまう。
アクト「はい！伊野尾さん、持ってますよね？」
伊野尾は頭を抱える。
アクトが何を言ってるのか、さっぱり分からないからだ。
伊野尾「ごめん。ローズストーンって何？青薔薇じゃなくて？」
アクト「えっ！ええっ？！青薔薇の伊野尾さんが持ってるものじゃなかったんですか？」
アクトは慌てふためて両手をバタバタさせている。
なるほど、人魚たちは伊野尾が青薔薇だということは知っているようだ。
ただ目的は伊野尾自身ではなく、伊野尾が持っていると思い込んでいる「ローズストーン」というものらしい。
伊野尾「ローズストーンは持ってないよ。そもそも何かも分からない。」
アクト「そんなぁ〜」
アクトの眉が八の字に垂れ下がり、泣きそうな顔をして肩をガックリと落とす。
伊野尾「だから…その…帰ってもいいのかな？」
肩を落としたまま動かないアクトの様子を伺うように伊野尾は尋ねる。
アクト「……は……メ……すよ…」
伊野尾「えっ？」
聞き取れないほどの小さな声がして、伊野尾は思わず聞き返した瞬間
アクト「嘘はダメですよ！！」
叫び声に近い怒鳴り声と共に顔を上げたアクトは、さっきまでの可愛らしい顔が一変している。
可愛らしいクリっとしたと目はつり上がり、黒目と白目の色が反転している。
また、目の下の皮膚が鱗状になり、犬歯が立派な牙と化している。
グアっと口を大きく開き威嚇するような仕草を見せる。
あまりの豹変ぶりに伊野尾はたじろぐ。
アクト「ローズストーンをよこせ！」
アクトは伊野尾に飛びかかる。
伊野尾はアクトを交わそうとするが動けない。
伊野尾「そうか。ここ、こいつの中だから…」
アクトは伊野尾の両手をがっしりと掴み押し倒す。
伊野尾「う゛っ！」
小さなうめき声を上げる伊野尾。
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yamahituji405(プロフ) - 私さん、コメントありがとうございます！こんな内容ですが、作者はけっこう真剣に頑張って書いています💦なので、本当に嬉しいです。 (9月10日 12時) (
レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
私(プロフ) - すごく楽しみに読んでいるので書いてくださると嬉しいです、、 (9月10日 9時) (レス) @page25 id: 5567290ecb (このIDを非表示/違反報告)
yamahituji405(プロフ) - なななさん、コメント、本当にありがとうございます！まさかまさかの事態に手が止まり悩んでいました。励みになりますm(_ _)m (9月10日 8時) (レス) id: 35bce03242 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 私は可能なら続きが読みたいです。ここじゃなくても良いので... (9月10日 2時) (レス) id: ecedb3883c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツキ | 作成日時：2023年8月23日 14時
