山口の双子の妹は月島に恋をする【ハイキュー】

三対三 ページ7

【環side】

＿＿＿
翌土曜日 三対三当日
「え？山口さんマネージャーだったの？」
「まだ仮入部だけどね
何も言わなかったし
そういう君こそアタッカーなんだ？
跳べても下手だったら今後試合出れないかもよ？」
「環、まだ根に持ってる…」
「それと、私達双子だから私は環でいいよ」
「そうなの？じゃあよろしく環！」
「こちらこそよろしくね、オレンジ髪のチビ助君、黒髪の"王様"君」
「あ？王様って呼ぶな」
「チビってなんだよ！環さんも同じ位でしょ!?」
「だって私まだ名前知らない」
「「あ」」
そして2人と簡単に自己紹介をする。
「よーし じゃあ 始めるぞ！」
澤村さんの声がかかり試合が始まる。
私はスポドリ作ってくるか

＿＿＿
全員分のスポドリを作り、戻ってきたら、
1セット目終盤だった。
日向と影山が速攻を決めた。
…あの速攻、菅原さんがいつもする速攻よりも
もっと速い…
その後、1セット目は日向･影山チームが先取。
2セット目も競り合いだ。
ツッキーが手を抜くとか関係なく本気でやっている。
「環さん！」
「どうしたの？」
「この上着置いといてくれない？」
「分かった、ちょうだい、置いとくね」
息がきれかけているツッキーが上着を渡してくる。
このやり取りを見てた菅原さんに声をかけられた。
「なあなあ、環さんと月島って友達？」
「ええ多分、そう思ってるのは私だけでもしかしたらツッキーはそうは思ってないかもしれませんけど」
「でも2人とも距離近くない？付き合ってないの？」
「な!?」
自分の顔が赤くなるのが分かる。
「もしかして、環さん月島の事好きなの？」
菅原さんに隠すのは無理だと思った私は、
「……はい」
と答えた。
「え？マジで！」
「スガーどうしたー？」
「え!?いや！なんでもないよ！」
「ちょっと菅原さん！バレたらどうしてくれるんですか！ｺｿｯ」
「でもバレなかったし良いべ！」

練習後、菅原さんにツッキーに一目惚れしたのも暴露させられたのはまた別のお話。

2セット目は結局日向･影山チームが取り、結果は日向･影山チームの勝ち。

「ツッキー、お疲れ様」
「ありがとう、環もお疲れ様」
「え？今、呼び捨て…」

ついつい顔が赤くなってしまう。
さっき日向から呼び捨てにされたのとは
桁違いのドキドキ感がある。

「ダメだった？」
「いや、むしろ嬉しいよ…蛍」
「……別に」

ここぞと思い私も呼び捨てで蛍と呼んでみる。
彼の耳が赤くなっているのは気の所為かな
…試合後だしね

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