日曜日 ページ46
【環side】
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日曜日の9時55分。
午前10時に集合と決めていたので、三人はもうすぐ来るはずだ。
そして10時キッカリにインターホンがなる。
「ツッキーおはよう!」
「お邪魔します」
「あれ、日向と影山は?」
「寝坊でもしたんじゃない?」
「してない!」
「わあ!?ビックリした」
「日向ヤメロ!」
「近所迷惑だよ、分かんないの?
ホント馬鹿だね」
急に蛍の後ろから現れた翔にビックリする。
飛雄は5分後に着いた。
___
「第一回日向と影山のテストどうにかしようの会!」
「「何ソレ」」
唐突な忠の言葉に私と蛍が同時に突っ込む。
「じゃあ2人ともとりあえずこの前の英単語の小テスト見せて」
私がそう言うと黙ったまま解答用紙を差し出す2人。
「……これ60点満点だよね?」
蛍の言葉に黙ったままうなずく2人。
「10点も取れないのは……
なんで?」
私の言葉に2人は顔面蒼白だ。
「私このテストがあるはずの日の前日に言ったよね?
単語くらい自分で勉強しろって言ったよね?
あー、バレーしてましたって?
バレーしちゃダメってことはないけど勉強終わってないのにするの?
へー、ソレじゃ東京は行けないね、諦めたら?」
「「!嫌!」」
「じゃあ真面目に勉強する事だね」
「あ環、俺にも勉強教えて!」
「分かった、いいよ」
「僕にも」
「蛍は教える側でしょ」
___
「なんでこんなのも分かんないの!?」
始まって2時間。
今は私と蛍の2人で翔と飛雄に数学を教えている最中だ。
「なんで中学範囲さえあやふやなのさ!」
もう既に蛍は翔と飛雄にイライラしている。
「もうお昼だし、一旦休憩にする?」
全員が賛成したので、仕事で家を開けている母に代わり私がご飯を作ることになった。
翔と飛雄は先程、忠を連れて庭でバレーをしている。
お昼は朝に炊いておいたケチャップライスと今から作るオムレツでオムライスにするつもりだ。
「手伝おうか?」
と蛍。
蛍は不器用で伝わりにくいだけで、
いつもみんなを気にかけてくれている。
翔や飛雄が突っ走りかけている時だって、
周りを見て冷静に咎めて。
合宿の時も今も手伝おうかと言ってくれて。
すぐに一喜一憂するのに、
他の女子にもそうしているのかもしれないと思うと、
彼は私の彼氏でもないのに、嫉妬。
その嫉妬を隠し、笑顔で
「すぐ終わるから大丈夫だよ、ありがとう」
私を見つめるあなたの目はとても優しい。
でも、”私に向けられる視線は私からのそれとは違う”。
この関係が終わるのは嫌で、
その思いを隠して。
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マーマレーど(プロフ) - 調べてきました!URLにして頂いたら恐らく本編にも載せられるかと…URLで送って頂いてよろしいですか?そもそも本編の方載せちゃって大丈夫ですか? (2021年6月8日 20時) (レス) id: 2d58241e23 (このIDを非表示/違反報告)
マーマレーど(プロフ) - ありがとうございます!嬉しいです! (2021年6月8日 19時) (レス) id: 2d58241e23 (このIDを非表示/違反報告)
ハニーメロディー - それと、夢主ちゃんの絵を書いてみたんですが...どうゆう風に画像って載せるんですか? (2021年6月8日 13時) (レス) id: 250604a6b5 (このIDを非表示/違反報告)
ハニーメロディー - 初コメ失礼します!とても面白いです!応援しています!頑張ってくださいq(*・ω・*)pファイトデス! (2021年6月8日 13時) (レス) id: 250604a6b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マーマレーど | 作成日時:2021年5月6日 18時