山口の双子の妹は月島に恋をする【ハイキュー】

雰囲気 ページ37

【環side】

スガさんが入り皆とチョップやハイタッチをすると、こちら側の雰囲気が変わった。

向こうのサーブは澤村さんが綺麗にレシーブする。

そしてスガさんが田中さんに並行のトスを上げる。

強烈で決まったかと思われたが、向こうのリベロに拾われてしまう。

「くそっ拾ったか？」

「でも乱した！

レフト来るぞ！」

！

「「「ドシャット…！」」」

「うは！

ストレート打って来るって読んでたのかな!?」

「な！

うまいことやったな！

相手のスパイクの直前でブロッカーの位置を＿」

「切替(スイッチ)…」


その後も翔がドシャットしたり、翔のCクイックが決まったりで烏野側が3連続点を取る。


しかし及川さんのサーブでお見合いを誘われたり、軟打が取れなかったりで点差はもっと開く。

これで青城の1セット目のマッチポイントだ。


及川さんの強烈なサーブは澤村さんと東峰さんの間。

「俺が取ォォォる!!!」

澤村さんのレシーブは綺麗に菅原さんの元へ行く。

翔が囮で東峰さんのこれまた強烈なバックアタック。

相手の3番さんがレシーブするもそのボールは直接烏野コートに返ってくる。

「日向ダイレクトだァァア!!」

飛雄が叫ぶ。

翔がダイレクトを打つが、コート前方に落ちる。

「へたくそーっ」

飛雄が怒りながら言う。

そんなに言わなくても…

岩泉さんが取ったボールは12番さんの速攻…

しかし翔がそれを止めた。

「下がれーッ!!!」

ボールが落ちる。


しかし線審(ラインジャッジ)の方は旗を上に上げる。

「「あーっアウトかーっ」」

「でも、悪くない落とし方だったと思います」


「行くぞ!!」

「「「オオッ」」」

そして第2セットが開始。

「…ん？」

烏野側がローテを少し回している事に嶋田さんが気付く。

青城は変わっていない。

「まーとにかくサーブレシーブ上げないことにはどうにもなんねーよな…」

「うん」

「はい」

「及川クンのサーブなんとかしないと正直
烏野に勝ち目無えぞ…？」


ラリーは続き、得点は2:2。

ここで及川さんのサーブのターンだ。

「おっ」

「んっ!?」

「サーブレシーブ…

二人体制…！」

「…1セット目の終盤にお見合いがあったのでレシーブが上手な澤村さんと西谷さんの二人で守備…」

「＿2セット目のこのローテ…

1セット目から少し回してスタートしたのは」

「及川クンのサーブの時にこのローテーション(・・・・・・・・・)を持って来るため…!?」

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