高校生 ページ26
【環side】
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2セット目も翔のスパイクはアウトになったりトスの高さが合わなかったりであまり得点は入らず、音駒の方が優勢で進み、そのまま音駒がセットを取った。
2セット目が終わる時、音駒の監督が言っていた。
「強いスパイクを打てる方が勝つんじゃあないんだ
ボールを落とした方が負けるんだ」
やはり烏野は少しレシーブが安定していなさそうだ。
これからの課題はレシーブになるだろう。
計6セットやったものの、烏野は一度も音駒に勝てなかった。
次のインターハイで全国に行けたらまた音駒と戦える
その為にも練習だ。
片付けの時黒尾さんに挨拶をしに行くと、黒尾さんは蛍に話しかけていた。
「高校生の会話じゃねえなあ
でも君はも少し高校生らしくハシャいでも良いんじゃないの」
「そういうの苦手なんで。」
「…ふーん…"若者"だねえ」
「黒尾さんも高校生じゃないですか」
「おっ、環ちゃんか」
話しかけるとビックリしたのか肩を動かす。
「今日はありがとうございました」
「こちらこそー、やっぱウチもマネ欲しいわー」
「どうぞご勝手に」
「環ちゃんもハシャいでいいんでないの」
これ以上いると面倒くさいことになりそうだったので黒尾さんからは逃げて潔子先輩を手伝いにいった。
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解散して学校に戻り、反省や分析を済ませ練習する。
練習後、会議が終わった武田先生がIH予選の組合せを伝えにきた。
1回戦は常波、2回戦は勝ち上がってくれば伊達工と当たる。
しかもこのブロックのシードに居るのは青城だ。
澤村さんが言う。
「目の前の一戦 絶対に捕ります」
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私は帰宅後もずっと考え事をしていた。
「どうしたの環?」
険しい顔をしていたであろう私に忠が話しかける。
「私もマネとして皆の役に立ちたい
でも私には何が出来るんだろう?
そもそも私に何か出来るのかな」
一度ネガティブな思考に陥るとそのループにハマってしまう。
ここまでマイナス思考になる事は基本無いが、みんながとてもキラキラしているのを相手コートから見ているとどうしてもそう考えてしまった。
忠は少し考えて、こう言った。
「環にしか出来ないこともあるんじゃない?
俺だってベンチだし1年で俺だけ試合にも出れてない
けど俺もコートに立ちたい
すぐには上手くいかないかもしれないけど環も色々試してみたら?
一緒に頑張ろう」
私の兄はやはりいつも頼りになる。
「ありがとう忠」
「環がデレた!」
「うるさい忠」
「ごめん環!」
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マーマレーど(プロフ) - 調べてきました!URLにして頂いたら恐らく本編にも載せられるかと…URLで送って頂いてよろしいですか?そもそも本編の方載せちゃって大丈夫ですか? (2021年6月8日 20時) (レス) id: 2d58241e23 (このIDを非表示/違反報告)
マーマレーど(プロフ) - ありがとうございます!嬉しいです! (2021年6月8日 19時) (レス) id: 2d58241e23 (このIDを非表示/違反報告)
ハニーメロディー - それと、夢主ちゃんの絵を書いてみたんですが...どうゆう風に画像って載せるんですか? (2021年6月8日 13時) (レス) id: 250604a6b5 (このIDを非表示/違反報告)
ハニーメロディー - 初コメ失礼します!とても面白いです!応援しています!頑張ってくださいq(*・ω・*)pファイトデス! (2021年6月8日 13時) (レス) id: 250604a6b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マーマレーど | 作成日時:2021年5月6日 18時