山口の双子の妹は月島に恋をする【ハイキュー】

練習漬 ページ23

【月島side】

さすがにもう牛乳速飲み対決は終わってると思い、
また自動販売機に飲み物を買いに行った。
予想通り２人はもういなかったので、
自動販売機にお金を入れてホットココアの
ボタンを押した。
いつもはあまりココアは飲まないが、
１日ずっと練習漬けで疲れて甘いものが
飲みたくなったので買った。
「あ、環」
「お疲れ様、蛍」
彼女は入浴後すぐらしく長い髪の毛は
まだびしょ濡れで、白いタオルを持っていた。
そしてベージュの大きめのパーカーを羽織り、
黒いガウチョを履いていて、眼鏡をしていた。
顔もまだ少し火照っていて、とても可愛い。
今日も僕の環は可愛いです。お義母さん、お義父さん、ありがとう

「何飲んでるの？」
彼女にそう聞かれて平然を装い答える。
「ホットココア」
「…蛍って甘党なんだね、知らなかった」
ついムッとして聞き返す。
「僕は甘党じゃダメなの？」
「ううん、私と同じだなって思って」
「ふーん」
意外とか何か言ってくるかと思った。
彼女も甘党なのか。じゃあココア飲むかな？

自販機に小銭を入れてココアを買い彼女に放り投げる。
「はい」
「え？いいの？」
「うん、もう買っちゃったし、僕もまだ残ってる」
「ふふっ、ありがとう蛍」
彼女はとても優しい笑みを浮かべる。
「いいえ」
その後は他愛もない話をした。
今度ケーキ食べに行くことも決まったし。

彼女といると安心する。
それに、とても居心地が良い。
「やっぱり環といると落ち着く」
つい口に出してしまった。変な風に思われるかもしれない。

「私も」

彼女の言葉にびっくりして彼女の方を見る。
すると彼女も僕の方を見てきたため目が合った。
目をついそらしてしまう。

忘れて欲しいと彼女に言うと彼女もそう言ってきた。
そろそろいい時間なので帰らなくては、色々質問責めにされそうだ。
「そろそろ戻ろうか」
「うん、そうだね、明日早いし」
「「おやすみ」」

彼女に背を向けて戻る。
戻る途中で会った山口に質問された。
「ツッキーどこ行ってたの？環と会った？」
「まあ会ったよ」
「え!?「うるさい山口」ごめんツッキー！」

「で、山口はなんで僕が環と会ってたと思ったの？」
「ツッキーは環と話す時いつもよりも柔らかい笑顔してて、さっきその顔だったから会ってたのかなーって」
「ほんとに？僕そんなに分かりやすいかな」
「まあ日向とかは気付いてないとおもうけど、3年生とかなら気付いてるかもしれない」
もっと気を付けなければ。

三年生→←自販機

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す