15. お部屋探し ページ15
どうしよ、これ、ジャンヌさんが知らなくて、食堂に誰もいなかったら…。
『最悪、食堂で今夜は過ごすのかな…？』
一抹の不安に襲われる。
いやいや弱気になるな、と言い聞かせるように僕は頭を振り、コクリコちゃんを寝かしてきたジャンヌさんに声をかけた。
『あのさ、ジャンヌさん…ちょっと聞きたいんだけど』
ジャン「はい、なんでしょう？」
『ジャンヌさんは僕の部屋がどことか知ってる…？』
ジャン「すみません、わからないです…。
でも、ボイちゃんならきっとまだ、食堂にいるはずなので、聞いてみましょう！」
そう言ってニコッと笑った聖女に、僕は不安を隠した笑顔でうなずいた。
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.
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『嘘でしょ……もう誰もいない…』
食堂のドアは既に鍵がかかっているようで、押しても引いても開く気配はない。
隣のジャンヌさんは申し訳なさそうに眉を下げ、僕にかける言葉を探しているようだった。
気まずいけど、話さないと進まない…！
そう思って開いた口から出てきたのは、随分と当たり前のことだった。
『…これは、自力で探すしかない、かな？』
ジャン「そう、ですね…。
でも上の階にはきっとまだ、起きてる方がいらっしゃるはず…いえ、必ずいます！」
どこから来たのかよくわからない自信だけど、ちょっとだけ、元気がもらえた気がした。
『…ありがとう、ジャンヌさん。
最後に、この建物の何階に何があるとかざっくり教えてもらってもいいかな？』
ジャン「もちろんです！
まず、1階は玄関と管理室があります。管理室はボイちゃんのお部屋なんですが、立ち入り禁止です。
2階はキッチンと食堂、男湯、女湯、あとは談話室が。
3階が女性ヒーローのフロアで、4階が男性ヒーローのフロアになっています」
『なるほど。
ありがとう、ジャンヌさん』
ジャン「どういたしまして。
では、私はお風呂入ってからあがるので…おやすみなさいAさん」
『うん、おやすみなさい』
ジャンヌさんと別れて、さっき下ってきた階段を上っていく。
誰か起きてますように…！
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鈴堂図書ガール(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです…！頑張ります！ (2018年5月16日 21時) (
レス) id: 8d04432956 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - こういう作品を探してた…続きが楽しみです！応援してます頑張ってください！ (2018年5月13日 8時) (レス) id: bf6a3b092e (このIDを非表示/違反報告)
鈴堂図書ガール(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。すぐに外します…！ (2018年2月5日 14時) (レス) id: d1d9076716 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月5日 6時) (レス) id: 73b31c3ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴堂図書ガール | 作成日時：2018年2月4日 22時
