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｢花宮ぁ、俺朝見ちゃった〜｣
｢あ? ｣
昼休み、ニヤニヤしながら話しかけてきたのは原一哉。バスケ部には自分の性格も全て明かしている以上、見られてやましいことなど日常生活では無かった。
｢転校生と朝一緒に歩いてたでしょ〜。いやー、手出すの早いね! 花宮って面食いなの?｣
なるほど、あれか。
幸か不幸か、よりにもよって見られたのがコイツ。
今後俺を茶化すネタに使ってくるに違いなかった。
｢いいね〜、クラスの男子なんて誰も話しかけられないのに!｣
｢うっせぇな。見た目はたしかに良いけど、中身は案外普通だ｣
｢お前どういう経緯で仲良くなったわけ? クラスも違うのに｣
同じマンションだった
と言ったら、噂が広まることは間違いない。別にやましいことはないが、向こうが言われたら嫌かもしれない。
｢親同士が知り合いだったから、それで話したんだよ｣
まあ、間違ってない。そもそもきっかけと言ったらそれが1番でけえしな。
｢ふーん、ラッキーだね。Aちゃんまじ可愛いし。俺も仲良くなろうかな｣
｢てめぇ、手出す気だろ。女遊びもほどほどにしろよ｣
普段は目を瞑ってる原の女たらしも、彼女に向けられていると思うと少し不快だった。
名前呼びを容易くできるのにも、腹が立った。
｢えー、花宮が俺のお遊びに口出すの珍しいじゃん。Aちゃんのこと随分気に入ってんだね〜｣
他人に指摘されるのはいい気はしないが、そうなのかもしれない。彼女に惹かれているのかもしれない。
ただ、恋愛の対象としては見られなかった。彼女だけではない、女と恋愛できる気がしないのだ。
何度か女と付き合ってみたことはあったが、四六時中猫を被っているのに疲れ、長続きはしなかった。
素性を表して付き合うのも気が引ける。
彼女に惹かれているのは、彼女がミステリアスだから、知らないことを知りたいという興味からなのかもしれない。
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×××(プロフ) - 明輝さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります〜^^ (2021年2月6日 11時) (
レス) id: 4863fcfbac (このIDを非表示/違反報告)
明輝(プロフ) - めっっっちゃ好きです！！更新楽しみに待ってます∩^ω^∩ (2021年2月6日 2時) (レス) id: 98167b3334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：××× | 作成日時：2021年2月6日 0時
