14.月と女王蜂 ページ14
.
月島side
一人で部室で食べる弁当も、なかなか味気ないな。
でも、Aと一緒に食べるよりはいいや。
ボーッと食べていたら、いきなり部室のドアがあく。
「ギャッ！！月島くん！なんでここで食べてるの！？」
谷地さんだった。
「山口がAとお昼食べるって言うからさ」
「ああ、二人きりにしてあげたんだ。優しいね」
「そんなんじゃないよ。僕がAと一緒がイヤなだけ」
谷地さんは不思議そうに僕を見つめた。
「なんで月島くんはそんなにAちゃんのこと嫌いなの？
私は、Aちゃん、いい子だと思うんだけどなぁ………」
「別に。ああいうずけずけしたタイプの女子が苦手なだけだよ」
谷地さんは、悲しそうな顔をする。
………なんだか引っかかるな。
「ねぇ。なんで今さらAは山口とお昼食べ出したんだろうね」
谷地さんは、オドオドしだした。
僕の、思った通りかもしれない。
「もしかして平民たちからバッシング受けて孤独な女王様になってたりしてー？」
「や、山口くんには言っちゃダメだよ…」
ふうん。大体予想通りか。
「最近、Aちゃんと仲良かったグループの女の子達がAちゃんのこと無視するようになっちゃって…。
あ、でもAちゃんは悪くないと思うよ！たぶん、ひがみとかだから…」
谷地さんが話しかけたとき
また部室のドアが空く。
「ちょっと月島。あんたになんか気を使われたくないんですけど。
忠とお昼食べなさいよ」
そう言って…
「チョット。触んないでくれる！？」
僕の手を引っ張る。
「忠と食べないと離さない」
「はいはい、わかりました女王様。従いますヨー」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茜(プロフ) - 抹茶子さん» 神作だなんて嬉しいコメントありがとうございます!コメ励みにこれからも頑張ります♪ (8月1日 23時) (
レス) id: 42242e81de (このIDを非表示/違反報告)
抹茶子(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！山口君の小説少ないのでこの神作に出会えて本当に嬉しいです^_^これからも応援しています。 (8月1日 8時) (レス) id: a8291f25b9 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花（仮）さん» 書きながら結構感情移入してしまうのです(笑)なので、ここで夢小説を書いたことによってより好きになったキャラクターもいます♪ (2018年5月1日 0時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花（仮） - ほうほうほう…。面白い！！ウチの中で最高にこの話好きです！山口普通にHQキャラの中で好きだし。そして作者のツッキーの気持ち書いてる時に自分で胸キュンしたっていうのは面白くて笑えたけど、自分もめちゃめちゃきゅんきゅんしましたw (2018年4月30日 22時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - フルパら@桃林檎さん» コメント嬉しいです！山口くんの小説少ないですよね…優しいし良い子なので私も大好きです♪ (2018年4月27日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茜
| 作成日時：2017年11月10日 9時
