［104］烏も走れば猫と出会う ページ12
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▽ 主side ▽
｢次ー！ランニングー！｣
合宿2日目、午後2時過ぎ。
烏養コーチにそう言われ、外靴に履き替えて体育館を出た。
朝も走ったけど、やっぱり外で走るのは気持ちがいいな〜。
と考えながら、今は飛雄の隣を走っている最中だ。
｢うおああああ！！｣
んで、翔陽は相変わらず意味の分からない奇声を発しながらの全力疾走。澤村さんが注意してるの聞こえてる？
いや、聞こえてないな。
だって、翔陽 僕達より先に走って行って終いにはどっか行っちゃったもん。
その後コースを一周して烏野まで戻ってきたが、翔陽の姿は無い。…なんでこんな近場で迷うんだ。と思いつつ、汗を拭いながら方向転換をした。
｢ちょっと翔陽探してくる｣
｢あのボケ…。じゃあ俺も｣
｢飛雄も迷う可能性あるから、飛雄は待機！｣
ビシッと指を差してそう言えば、彼はその場に固まった。
…はぁ、ホント世話が焼ける。
僕はそう思いながら翔陽を探す為に、また走り出したのだった。
＊
｢あっ、しょーよー！｣
オレンジ色の髪の毛の目立つ彼は、思った通り直ぐに見つかった。少し、コースとは道の外れた所で。
｢あっ、A！｣
｢�爐↓瓩犬磴覆い茵次�何してんの〜｣
と言いつつ、彼に駆け寄る。
あれ、翔陽の他にも人が居る。
真っ赤なジャージに、金髪の男の子。
｢…知り合い？｣
首を傾けてそう聞けば、翔陽はニカッと微笑んだ。
｢今知り合った！｣
｢コミュ力お化け…｣
と呟きつつ、僕は真っ赤なジャージの人にぺこりと軽く頭を下げた。猫みたいな瞳に、何でか分からないけど見透かされた様な気分になる。
｢すみません、翔陽がご迷惑お掛けして｣
｢…いや、いいよ｣
そう答えた彼の声は、思ったより小さくて。
見た目とは随分対照的だな、と思った。
｢研磨もバレー部なんだって！｣
｢えっ、そうなんですか？｣
…にしても、この赤ジャージはこの辺で見たことないな。となると、GWだからどっかから遠征してきてるとか？
って事は、もしかして。
｢君も、�狠忙劵丱譟蕊��瓠�｣
そこまで考えていた所で、研磨さんにそう口を挟まれた。
やっぱり、この猫の様な瞳は何だか不気味だ。
｢はい。翔陽と同じです｣
｢…そっか｣
含みのある返しをされて、何だか胸が詰まった様な感じがする。
｢て言うか、敬語無くていいよ｣
｢でも、多分先輩ですよね？｣
｢…よく分かったね｣
｢勘ですけど｣
にっと微笑めば、彼にまた鋭い瞳で捉えられた。
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
