［99］はじまりはじまり ページ7
.
▽ 主side ▽
昨日の放課後、忠に僕が女子だということがバレた。
でも思ったより忠は冷静で、いや寧ろ微笑んですらいて。
�猖佑領呂砲覆覘瓩覆鵑董▲�ッコイイ事を言ってくれた。
そして今日も、彼はいつもと変わらず僕と接してくれた。
もう、ホント。忠は優し過ぎる。
｢A君っ｣
気付けばGW前の授業は一通り終わっていて、部活に行く時間になっていた。後ろから聞こえたその声に振り向けば、仁花ちゃんが何故かコソコソ話をする体勢で話し掛けてきていた。
何でこの子はいつも不思議な行動をしているんだろう、と思いながら｢ん？｣と返す。
｢えっと、今日から合宿って聞いてたから｣
｢あぁ、そうだよ｣
と笑って言えば、彼女は小さくガッツポーズをして。
｢がっ、頑張って！！私、七福神にお祈りしとくから！｣
お祈り…？
七福神に…？
｢うん、ありがと。頑張るね｣
よく分かんなかったけど、とりあえずお礼を伝えれば彼女は頬を赤く染めて｢ひゃ、ひゃいっ｣と言ってた。
今日も相変わらず仁花ちゃんは元気そうだ。
｢じゃあ、また月曜日にね｣
彼女に手を振って荷物を持ち、僕は教室をあとにした。
＊
時刻は20時頃。
合宿初日の練習を終えて、僕らバレー部は部活動合宿用施設に来ていた。
｢うおおおっ！｣
翔陽は大騒ぎである。
やっぱり、こういう合宿は初めてだったか。
僕はお腹が減ったのでサッサと飛雄と荷物を座敷に置いて、食堂へと足を運んだ。そこでは武田先生と清水先輩がご飯の準備をしていたので、僕らも食器を準備したりする。
今日の夜ご飯はカレーだ。
合宿っぽい…と思いつつコップを並べていれば、先輩達も部屋に入って来たので、僕はご飯とカレーをよそっている清水先輩に近寄った。
｢僕運びますね｣
と、言えば彼女は優しく微笑んで｢ありがと｣と言ってくださった。
ほんと、田中さん達が清水先輩を女神のように崇め立てるのもわかるなぁと思いつつカレーを先輩たちの元へ運ぶ。
｢おっ、さんきゅー｣
｢悪いな、A｣
｢ありがと｣
スガさん、澤村さん、旭さんに渡し終えて。
よしっ。次は2年生だ、と方向転換しようとしたら急にスガさんに腕を掴まれた。
｢Aは、俺らと飯食べるよなー？｣
何故かそう微笑まれたので、首を傾げながらも｢はい｣と応えるともっと笑顔になって。
スガさんの隣に座るよう言われたので、僕は大人しく彼の隣に腰かけた。
.
［100］きっとこれはデザート→←［98］__ 山口side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 867人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
