［97］__ 山口side ページ5
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▽ 山口side ▽
｢えっと、じゃあ説明するね｣
そう言って、彼は床に座り込んだ。
俺もAと向き合う様にして、その場にあぐらをかいた。
｢うん。ありがとう｣
｢ううん、知られちゃったら教えないと。忠も気になるだろうから｣
さっきの俺の言葉で大分安心したのか、そう言ったAは優しく微笑んでいた。俺はそれに頷く。
良かった、重い雰囲気にならなくて。
俺、本当に全然気にしてないから。
寧ろね、少し嬉しいくらいなんだよ。
｢まず、ウチの仕組みについて話すんだけど。
水宮家って、代々病院とか会社とかを多く牛耳ってるグループの理事長を任されていてね。つまりは、全部を纏めている偉い人の事なんだけど｣
そこまで聞いて、俺はパチクリと目を瞬かせた。
｢えっ…グループって、�狄綉椒哀襦璽廰瓠�？｣
コクコクと俺の言葉にAは頷く。
�狄綉椒哀襦璽廰瓩量樵阿鮹里蕕覆た佑覆鵑董�日本中探しても殆ど居ないだろう。テレビでもよく名前は出てくるし、日本の大きな経営グループの1つだ。
…影山とか日向は知らないかもしれないけど。
｢それで、今は僕のお父さんが理事長をやってるんだけど。
息子が居ない今は、次期理事長は僕って事で話が進んでててさ。
だからって、女がでっかいグループのトップ、なんて舐められるに決まってるでしょ？｣
だから、男の子のフリをしていた。
って事なのだろうか。
｢だから、大学生になるまでは精神力も身体能力も付ける為に男子として育てられてるんだ。ウチは1番上が女の子だった場合は、毎回そうする決まりなんだって。
主にやってる稽古は、空手、剣道、柔道。勿論、ピアノとかバイオリン、英会話とか他にも色々やってるけど。やっぱり今一番鍛えたいのは�狄喚瓩鉢狄搬劉瓩世�らって｣
そこまで聞いて、俺は唖然とする。
同年代でも、少し産まれた家が違うだけでこんなにも生活が違うものなのか、と。
お金持ちの家の子が羨ましいなんて感情、今日からはもう持てないだろう。
｢あっ、でも全然今の生活が嫌とかじゃないよ？
寧ろ色んな事がやれて ほぼ不自由なく生活出来て、僕は恵まれてると思ってるから。
お父さんは厳しい人だけれど、バレーも他の事を疎かにしないならってこれまで続けさせて貰えたんだ｣
｢バレーは、Aの希望なんだ？｣
僕が食い気味にそう聞くと、彼は満面の笑顔で応えた。
｢うん。僕、バレー大好きだから｣
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
