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▽ 主side ▽
｢金田一！久しぶり〜！｣
僕はそう言いながら、田中さん達をかき分けて前に出た。春休みぶりに見る金田一の姿。そこまで見た目が変わっている訳では無いけれど、やっぱり懐かしい。
金田一｢おう。春休みぶりだな｣
｢だね〜。金田一、青城のジャージ似合ってる｣
白に水色のラインが入ったジャージ。及川さんや岩泉さんが着てたのはよく見てたけど、金田一のは初めて見る。本当に似合ってる。
金田一｢おっ、おう、さんきゅ。
Aも黒のジャージ似合ってるぞ｣
｢烏だからね｣
月島｢…Aは相変わらず王子様だね｣
影山｢まあな。アイツ人気だから｣
後ろで蛍と飛雄のそんな話し声が聞こえる。
人気は特に無いんだけどなぁ、と思いつつ金田一に国見の居場所を聞いた。彼らはもう体育館に居るんだと。
｢じゃあ塩キャラメル渡すのは試合後だね｣
と、笑えば。
金田一｢お前、いっつもアイツにそれ渡しすぎだろ｣
そう言って、金田一も笑ってくれた。
こうやって普通に話していると、中学の頃を思い出す。国見と金田一と、笑って普通に過ごしていた日々を。
でも、それを壊してしまったのも、それを手放してしまったのも。全部、僕なんだよな。
僕が寂しいって思うのは、間違ってる。
『えっと、君若しかして�爛魁璽半紊硫�子様�瓠�』
あぁ、そう言えば。金田一の隣に見た事ない青城の方が居たんだった。すっかり金田一で頭がいっぱいになっていた。
｢まあ、多分そうですね。水宮 Aです。
よろしくお願いします｣
その異名を自分で肯定すること程恥ずかしいことは無いな。と思いつつ、自己紹介をしてぺこりと頭を下げた。
矢巾｢おー、やっぱり。あ、俺2年の矢巾 秀。
宜しくね〜｣
矢巾さん、という方はそう言って手を差し出してきたので。僕もその手に自分の手を重ねようとしたのだけれど。
何故かギリギリの所で、飛雄に止められた。
｢…飛雄？｣
影山｢もう行くぞ。キャプテン達も待ってるし｣
その言葉に後ろをみれば、確かに先輩達は僕の事を待つようにこちらを見て仁王立ちをしていた。マジやん、飛雄君。もうちょい早く教えて。
｢す、すみませんっ。お待たせして｣
澤村｢…いや、いいよ。終わったなら行くか｣
キャプテンがそう微笑んで言ってくれたので、ひと安心したが。
金田一｢…久しぶりじゃねーの、王様｣
その安心という形の無いものは、直ぐに金田一の一言でガラガラと崩れ落ちたのだった。
(続く)
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おののいもこす - 92の濡れてる方が＿って、京都銀行の相合い傘 濡れてる方が 惚れている ですよね！あの句いいですよね！ (2020年4月27日 10時) (
レス) id: b426f69678 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！更新楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 20時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 今後どうなるのかほんとに楽しみです！続き楽しみにしていますね！更新頑張って下さい。 (2020年4月9日 11時) (レス) id: a320407a1b (このIDを非表示/違反報告)
樹 - 続編来ました！この作品が大好きです。正直早く続きが読みたくてうずうずしています。主人公がこれからどう進化したり人間模様がどうなるのかも楽しみにしています。 (2020年4月9日 11時) (レス) id: 8e6b7bcff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月9日 11時
