［82］__ 西谷side ページ36
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▽ 西谷side ▽
と、いうことで。
Aに相談を聞いてもらった俺なんですが。
｢…んー……｣
これは、なんか色々ヤバいのでは！？
隣で寝ている可愛らしい後輩が自分の肩に寄りかかっている、ってシチュエーションは相当ヤバいのでは！？
いや、待て待て、落ち着け俺。
そもそも相手は男で後輩だ。そう、男だ。俺は男に全く興味は無い。
と、思いながら、チラリと右を見るが。
無理だ！こんな！こんな可愛い寝顔を見て、平常心でいろとか無理だろ！
だからと言って、Aを起こすのも可哀想だし…。てか、勿体無いし…。
西谷｢……くっそズリぃ｣
そう呟いても、俺より背の高い後輩は少しも起きる素振りは見せない。
サラッサラの黒髪が俺の顔に掛かってこそばゆいし、睫毛は長いし、肌も綺麗だし、なんなら触りたいとか思ってしまう。
ってか、もう何なんだよ！俺！
俺別に、男が好きとかじゃ、無いのに。
でもやっぱり、隣のAを見るとどうしても意識してしまって、ドキドキしてしまう。
何なんだよ、これ。潔子さんへの気持ちとも、なんか違う。
なんかこれはもっと、心の奥がギュッてされるような感じで。
｢にし、のや…さ……｣
西谷｢っ！？｣
あっ、駄目、だ、これ。
そんな、寝言で名前とか呼ばれたら誰でもどきってなんだろ。
もう顔も耳も身体も、全部熱い。
逆に、この顔がAに見られてなくて、良かったと思うくらいだ。
…俺、男が好きだったのか。
なんて、少しはびっくりしたけど。
割と自分の中では、受け止めきれていて。
だって、こんな可愛かったら。誰だって好きになんだろ。とか、自分の答えを正当化までし始めていた。
西谷｢……！？｣
え、ちょっと待っ。俺、Aの事が好きなのか！？
待て待て、待てって！
流石に、知り合ったのも最近だし、ちゃんと話したのなんか今日が初めてだぞ！
それで好き、って…。
でも、思い返してみれば、やっぱり彼にドキドキさせられたことは何回かあって。
強引に手を引かれた時も、今こうやって肩に寄り添われて居る時も。
あの時、俺に向かって言ってくれた言葉も。
こいつの全てに、惚れる要素はあった。
西谷｢………俺、お前の事が好きみたいだ｣
その呟きは、誰に聞かれることも無く虚空へと消えて行った。
(続く)
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おののいもこす - 92の濡れてる方が＿って、京都銀行の相合い傘 濡れてる方が 惚れている ですよね！あの句いいですよね！ (2020年4月27日 10時) (
レス) id: b426f69678 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！更新楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 20時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 今後どうなるのかほんとに楽しみです！続き楽しみにしていますね！更新頑張って下さい。 (2020年4月9日 11時) (レス) id: a320407a1b (このIDを非表示/違反報告)
樹 - 続編来ました！この作品が大好きです。正直早く続きが読みたくてうずうずしています。主人公がこれからどう進化したり人間模様がどうなるのかも楽しみにしています。 (2020年4月9日 11時) (レス) id: 8e6b7bcff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月9日 11時
